お知らせ

ヘルパーステーション第94回 合同研修会のご報告

12月のヘルパー合同研修は、「多職種で支えるターミナルケア」(講師、平田 かなえ訪問看護師)というテーマで開催された鴻池会公開研修会に参加させて頂きました。
先ず、ターミナルケアという繊細に支援において、「私達、専門職に何が出来るのか?」というテーマで、グループワークを行いました。そこでは、専門職の意見として、「清潔を保つ」、「痛みの軽減」、「各専門職に伝達する役割」、「安楽な環境を作る」、「お話を傾聴する」、「家族への助言」、「本人が望む事を尊重したい」などが上げられ、ご本人、ご家族の立場として「痛みや苦痛の緩和」、「話を聞いて欲しい」という意見が多く上げられました。
次にグループワークでの意見を踏まえ、平田看護師より、在宅ターミナルについて、実際の事例をもとに、ターミナルケアの説明がありました。
ターミナルケアは、「苦痛を和らげる」ことが最も重要となりますが、医療的処置だけではなく、暖かいタオルで身体を温め安楽な気持ちになって頂く、ポジショニングなどを行い安楽な体位をつくる、時にはご家族への助言など、専門職として、「苦痛を和らげる」意図的な関与(判断、関わり)の大切をあらためて理解することが出来ました
また、ターミナル期のご利用者の支援を行う際、個人の感情が重なり、自己コントロールが難しいといわれていますが、今回の研修会では、ご本人への敬意を大切に、家族の決断を揺るがすような声かけや個人的感情が優先した共感は専門職として不適切であるということの意味も事例の経過を通し、気づくことができました。
研修会に参加した職員からは、「医療処置は出来ないが心の負担を軽くしてあげたい」「チーム内での情報交換がとても大切と感じた」「ご本人は勿論ですがご家族の心の支援もふまえ訪問しなければいけないと感じた」などの意見があり、今後も日々の状態の変化にも気付き各専門職と情報共有と連携を図りながら、ご利用者とご家族にとって、安心感を与えられる専門職でありたいと思います。