お知らせ

掃除・調理どうしてますか? ~そこから何かが見えてくるはず~

今回は、『掃除・調理どうしてますか? ~そこから何かが見えてくるはず~』と題して勉強しました。
ご利用者が、住みなれた自宅で生活していく上で、食事介助、入浴・排泄介助等の身体的介助から、家事全般(掃除、調理、洗濯、買い物)の支援は勿論ですが、ご利用者の状況・状態の変化に気付いているか?ということが大切になります。そこで今回は、ヘルパーの気付き(観察力)の再確認を行いたいと思い、勉強会を開催しました。
  まず、どんな点に注意して訪問させて頂いているかを、身体面、環境面、精神面から、ヘルパーの観点をまとめてもらいました。
身体面からは、「1人で歩行が出来なくなっている。」「食べ残しが増えている。」「トイレへ行く回数が増えてきた。」「ふらつきが見られる。」等から体調の変化に気づく事ができる。
  環境面からは、「衣類の片付けが出来てない。」「ベッド周りが汚れてきた。」等の状態から、ご本人の能力の変化に気づく事ができる。
精神面からは、「独り言が多くなっている。」「昼夜の区別がつかなくなってきた。」「食べても直ぐ忘れてしまう。」「つじつまの合わない話をされる。」等で、ご本人の精神状態の変化に気付くことができる。との意見がでました。
 また、家事全般の援助から、食欲の有無、食事回数、献立内容、味付けの変化により、食生活の様子が確認できたり、トイレの汚れから、身体の異常が発見できる事もあります。
参加したヘルパーからは、生活援助を行なう際にもご利用者との会話や室内の様子で、「ご利用者が今、どういう状態にあるかが分かる。」「日頃の観察や気付きが大事である」という意見もあり、この研修会を通して、ヘルパーは、色々な状況での気付きが出来ている事が再確認できました。
そして、その気付きを支援内容に変化させるために、事業所内での情報共有とケアマネジャーや他業種との情報提供を図り、ご利用者へのより良い援助に繋げることができるということを話し合いました。
今後も利用者本意の援助を行う様、努力してまいります。