お知らせ

第82回合同研修会

今回は、ご利用者を支える上で、必要な情報をどのようにサービスに繋げるのか、私たちの役割や、専門性をケアに活かすことを目的に、地域ケアセンター公開研修会「よりその人らしい在宅生活を支えるには!」(講師:訪問リハビリテーション理学療法士 田中美香)に参加しました。
まず、介護保険を取り巻く状況と地域包括ケアシステムにおける日常生活域(医療、介護、予防、生活支援、住まい)での体制作りについて説明がありました。
次に、急性期、回復期、生活期を曲線で表した機能回復曲線から、急性期は発症後の早期離床、拘縮予防。回復期での在宅生活に向けての在宅部門への情報伝達。生活期では、生活機能維持、向上を社会参加につなげていく、他職種との情報共有の重要性を話されました。
そして、ご利用者の生活期での支援が始まり、専門職が関わる様子を知る為に、地域ケアセンターのスタッフで作成されたビデオがありました。このビデオでは、担当者会議が再現され、ご利用者を中心とし、ケアマネの役割や理学療法士の環境設定、住宅改修、福祉用具等の利用についての評価内容・ヘルパーが在宅での状況報告を行い、評価のもと作成されたデモ用紙を使って現場で介護方法を伝達する場面がありました。
ビデオには、私もヘルパー役として参加し、あらためてスタッフ間の情報交換は必要だと感じました。特に、サービス提供責任者は、在宅でのご利用者の情報を退院時カンファレンスやサービス担当者会議で専門職として伝達できるスキルが必要であると再確認しました。
研修会後のレポートから、「リハが評価してからの入浴だとリスクや注意点など分るので安心してケアが行え、デモ用紙があるので統一したケアが行える」「一つの事でも職種により視点が違うので色々な意見があるなと感じた。」など、リハビリ前置の必要性、ケアマネや他職種との連携やヘルパーからの情報の大切さなどの気付きを得た研修会でした。
今後も、ご利用者の生活期における連携の強化、ヘルパーの役割の明確化・専門性の強化を意識していきたいと思います。