お知らせ

第85回合同研修会

在宅では、寝たきりの方など、ベッド上での洗髪が必要な方も居られます。今回の勉強会は、ご利用者やご家族から「洗髪をして欲しい」と依頼があった時に、安心していただけるケアを提供できるように、洗髪の基本知識と手順を実習で学びました。
 まず、はじめに、洗髪の目的ついて、①頭皮の汚れを除くことで、かゆみや汗の匂いが軽減され保清が保てる ②マッサージ効果があり、血行を促進する。そして、③気分が爽快になるなど、ご利用者がさっぱりして、気分をさわやかに保って頂ける。という効果があることを説明し、次に準備・実施・片付けまでの基本的な流れを伝え、その後「洗髪」の演習を行いました。
実際にベッド上で洗髪させて頂く時は、バスタオルを用いて『ケリーパット』を作るか、紙オムツを利用して排水の処理を行いますが、今回は紙オムツを使用した方法で実施しました。
 演習後の職員の意見では、「最初に準備しておかないと足らないものがあると焦ってしまう」「お湯が冷めてしまったりするので温度の加減が難しかった」、「耳に水が入らないようにとても気をつかった」、「寝具を濡らさないか注意していたが濡れてしまった」などの気付きがあり、洗髪を受けた感想として、「他者に洗ってもらうと気持ちが良かった」、「力が弱いと洗われた感じがしなかった」、「お湯がゆっくりかかるので寒く感じた」という意見があがりました。
 また、初めて洗髪介助を行った職員は、少し不安そうでしたが、経験のある職員に指導を受け、落ち着いて実施できていました。
 洗髪介助は、ベッド上で寝たまま行いますので、ご利用者が安心してケアが受けられるように安楽な体勢や手際の良さは勿論ですが、細やかな気遣いや声かけなどが大切になります。今回の研修では、「安心して頂けるよう声かけを意識した」という職員の声からも、洗髪の技術とコミュニケーションの大切さをあらためて、学んで頂くことが出来たのではないかと感じています。