地域ケアセンター 活動報告

「これだけは知っておきたい薬の知識 Part2」

「これだけは知っておきたい薬の知識 Part2」と題して 公開研修会が開催されました。皆さん「薬」に関心をお持ちで遠方からも多数(71名)参加がありました。
 今回の研修会は、薬剤師の業務・役割である。「内服薬・外用薬の調剤」「注射薬の調剤」「医薬品の在庫管理」「医薬品の情報管理」「チーム医療への参加」「薬剤管理指導」などの説明がありました。
  先ず、「医薬品の情報管理」の内容では、「抗不安薬」と2種類の「睡眠薬」について、薬の抗不安作用が「強」「中等度」「弱」と分類され、それぞれ筋弛緩作用に違いがあり、「睡眠薬」も薬により長時間型と短期間型で効果に違いがあると説明があり、そのため薬による転倒のリスクに違いが出ること。看護・介護に薬の特長の情報を提供し、連携をとることで、事故を防止するプランに反映することができるというお話しがありました。
また、薬剤本来の効能効果の処方ではない効果が望める「適応外処方」についてのお話しや、「後発(ジェネリック)医薬品」については、品質・成分は同じだが、添加物に対し相互作用で多少の効果・副作用の違いはある。など解りやすく説明して頂きました。
  今回の研修会では、途中で、最近流行りの「OD錠(口腔内崩壊錠)」の体験もあり、「適応外処方」や「ジェネリック」などの豆知識の部分も大変勉強になり、「薬の効果と影響」について楽しく学ぶ事ができました。
高齢者は、複数の疾患があり、多数の薬を服薬されています。しかし、介護保険で薬剤師が自宅を訪問して薬に関する指導や相談を行う「訪問療養管理指導」をケアプランにあげることのできるケアマネジャーは大変少ないと言われています。
今後、ご利用者を支援するためには、医師・看護師・介護士・リハビリスタッフはもとより、薬の専門家である「薬剤師の情報や意見」を聴く機会を作るのもケアマネジャーの役割ではないかと思いました