地域ケアセンター 活動報告

「主体性のある生活とは」

平成21年11月18日(水)第8回公開研修会を鴻池荘で開催させていただきました。
今回は、鴻池荘訪問リハビリテーション 作業療法士の東條秀則氏による「主体性のある生活とは」について研修会を行いました。
今回のポイントは「主体性のある生活とはどのようなことなのか?」と「訪問リハの作業療法の必要性について」でした。
先ず、一日の行動を「生活に必要な行動」「社会生活を行う行動」「自由時間に行う行動」に分類し、自身の生活パターンを把握する。そして、同じ行動でもその人により意味が違ってくるため、その人の「活動の意味」を検討し働きかける必要がある。意味のある活動を通して存在意義を感じることが出来るとのことでした。意味のある活動が実現できれば生活の質の向上にもつながる。逆に実現できなければ、意欲向上は難しいと思われるため、関わり方が重要になってきます。
関わり方としては
・その人らしい生活のリズム、
・日常生活に必要な具体的な目標作り
・役割や楽しみを持っていただき、「役に立った」「できた」という思いが自信につながっていくとのことでした。 
  私も、意欲低下が見られ何もすることがなく1日テレビを見て過ごされるというご利用者にどのようなアプローチをしていいのかという課題を持っています。
 今回の研修会では、作業療法士が意欲を引き出す支援方法を、事例を通して紹介していただきました。引きこもりの方や記名力低下の方が、藤細工の創作活動を行うことにより、楽しく活動されて、出来た喜びが達成感や自信につながり、そのことが生活動作も向上して、生活の質の向上につながるという話から、意欲低下が見られるご利用者に対して、生活をしていく中で、自分自身にとっての意味あることを行い、存在感と達成感を味わっていただく「主体性のある生活」を支援することが大切であるということを学びました。