地域ケアセンター 活動報告

「嚥下機能低下のある方への簡単な調理方法」

「嚥下機能低下のある方への簡単な調理方法」と題して鴻池荘管理栄養士の西出泰子氏がお話してくださいました。
まず症状別の解決法として
・咽頭(食道)への送り込みがうまくいかない方には滑らかで変形しやすく、かつ滑りをよくする。
・水分でムセる方には、粘性のある液体にする、又は固形にする。
・咀嚼(食べ物を噛み砕く)に問題がある方にはある程度軟らかくし舌と口 蓋でたやすく押しつぶせる。
・なかなか飲み込めない方には変形しながらゆっくり咽頭(食道)に落ち てゆくようピューレ状にする。
という事を教えて貰いながら、
「食べものを口にいれる→かむ→小さな塊にまるめる→飲みこむ」という事を当たり前のように思っていましたが、嚥下障害がある方の嚥下(ゴックン)が上手く行われてない場合の食物が、気道に少し流れている画像を見せて下さいました。会場内では「わーホンマや」「大変やな」という声と、ため息を聞きました。ヘルパーさん達は食事介助をさせていただいている利用者さんを思い浮かべていたのでしょうか?少し神妙な顔つきになったのを感じました。
次に、おいしく食べていただくために、「食べ物を目で見る見た目」「美味しそうな香りやにおい」「美味しい味付け」「温度や食べやすさ」「楽しい雰囲気」と「食の五感」のお話があり、丁度、お腹が空いてきた頃に嚥下食の試食がありました^-^
ほぐしただけの魚、ミキサーにかけただけの肉と、それぞれにつなぎとして里芋、おつゆ麩を入れたものの食べ比べ、食べやすさの体験をしました。
まずは食べないと始まらない!
私達も少しでも美味しく食べて頂こうと「何と何を煮ている、とお伝えしながら食べて頂いています。」と、発表させて頂きしました。
口から食べることで脳が活発になり元気になる。『食は命なり』と教えていただきました。
この勉強会への参加により、調理援助は勿論、食事介助にも自信がついたようです。
秋津のヘルパーさんなら「安心」と言っていただける事を願いつつ、今後も実りの有る研修会を行いたいと思っています。