地域ケアセンター 活動報告

「夏の疲れが出ていませんか?~異常の早期発見と応急手当て~」

8月19日(水)鴻池荘で「夏の疲れが出ていませんか?~異常の早期発見と応急手当て~」のテーマで研修会が開催され、御所訪問看護ステーション 中尾 美恵子看護師よりお話を伺いました。
  先ず、夏つかれ度チェック表で自分自身の夏つかれ度をチェックしました。参加された皆さんの中には夏疲れなしの人もいれば、深刻な夏疲れの人もいたようです。
  日本の夏は高温多湿です。体は体温を一定に保とうと自立神経が働きますが、クーラーの部屋に出入りすると、直ぐには体温の調整が出来ず、不必要な汗をかくなど、自立神経の不調がおこります。また、冷たいものを取りすぎると、胃腸の温度が低下し、消化酵素の働きも弱くなります。それが毎日続くと、熱が出る・だるくなる・胃腸の働きが弱まるなど「夏ばて」が起こります。また、体に水分が不足すると、体温調節の為に汗を出せなくなり、身体に熱がこもり、体温が上昇し、熱中症の原因にもなるそうです。
私たちケアマネジャーにとって、ご利用者やご家族が健康に過ごしていただく事が何より大切です。特に高齢者は、「もともと身体の水分が少ない。」「水分が不足しても喉の渇きを訴えない。」「腎臓の機能が低下し、水分が失われやすい。」「身体の中の水分や塩分の調整機能が低下している。」など脱水や熱中症になりやすい。とういことですので、訪問介護による、声がけや確認を行うことで夏バテや熱射病等を予防し、「抗利尿剤の服用や認知障害等による経口摂取困難などにより脱水や熱中症になる危険性が高く、熱射病は高温多湿下では室内でも起きる。」ということですので、訪問看護による、発汗や排尿量、体温、状態の確認など、本人・家族を支えるチームで共有し、安心できる在宅生活の継続に活かせる支援につなげて行きたいと思いました。
また、今回の研修会では、熱中症になった場合の応急手当と脱水および熱中症の予防、痙攣や窒息対処法、止血、骨折時の固定に利用する三角巾法による応急手当の方法も教えていただきました。
夏は屋外で過ごす事が多い季節であり、熱中症で亡くなるといったニュースが必ず聞かれます。特に高齢者は家の中でも熱射病にかかりやすいとの事。注意が必要です。
残暑厳しい中、からだの調子を整え、秋を迎える準備をしたいと思いました。