地域ケアセンター 活動報告

「自信につながる活動に必要な工夫とは」 ~利用者の『やってみよう』へのチャレンジ~

年を重ねるとご本人に能力や可能性があってもそれを生かせない方が多くおられます。高齢者は持っておられる能力や可能性を引き出すためには、主体性(「自分自身の生活を組み立てて、存在意義・意味を感じられること。」「何かを「やろう!」と思い立てること。」)が必要であり、今回は、サテライト蜻蛉の活動の中の行事を取り上げ、主体性を引き出すため工夫を紹介して頂きました。
先ず、「やろう!」と言ってもらえるきっかけ作りの工夫から、企画に参加していると思える工夫。役割と存在価値を感じる工夫。そして、達成感を体験ができるような工夫を具体的に説明して頂きました。また、主体性を引き出すためには、その人をどれだけ知って関わるかが大切であるともはなされました。
その他、自発的にできた「大正琴クラブ」。お茶の先生をしている利用者が主になって行なわれた「お茶会」。一生懸命取り組まれた作品を展示した「健康まつり」。昔取った杵柄…の「もちつき」やボランティアと共に製作された本格的な「門松」づくり。どれも利用者が主体性をもって行われた取組でした。
 最後に 液上小学校の生徒との交流がやさしい音楽にのせ映像と言葉で流れてきました。皆さんの穏やかな表情により地域との繋がり、世代を超えた交流で心温まるおもいでした。
講義終了後、会場から、「今後の展望について聞かせてください」という質問があり、福田からは、「今回紹介させていただいた小学校への訪問のように、ご利用者の方の自信や意欲から地域との交流(繋がり)に発展させていきたい」という思いを伝えられました。
ご質問頂いた参加者の方は、地域で近隣の繋がり作りの活動をされておられる生活・介護支援サポーターの方で、今回は、その活動の経験を活かした貴重な質問と意見を頂くことができました。
公開研修会という場を通して様々な機関との連携や各専門職、地域住民とのつながりが図れ、サテライトの活動の展望から、地域包括ケアシステムの方向性を感じることが出来る研修会でした。