地域ケアセンター 活動報告

第80回 合同研修会

ご利用者とご家族の「安心」は、ヘルパーひとり一人の笑顔や言葉掛けや姿勢、日々の関わりの積み重ねから始まるのではないでしょうか?
日々訪問させていただく中で、自分の支援に対しての考え方や方法が、当たり前になってしまい、新しい考え方や方法に気付くことが難しいと感じます。そこで今回は、あらためて自分達の専門性と役割の大切に気づくことを目的とし、ブレイン・ストーミング(ブレスト)方式で研修会を行いました。
先ず、ブレストのテーマとして、<「自分自身、こんなヘルパーさんは、安心できない」ということは何ですか?>というテーマを投げかけました。それぞれの思いを付箋に記入し、それを模造紙に張り付けていき、カテゴリー分けを行った結果、「秘密を守らない、身だしなみが不潔、体調の変化に気付いてくれない、時間を守らない、言葉遣いが乱暴、技術が低い」など、<こんなヘルパーは安心できない>という意見が多数出ました。
次に、一つ目の質問を元に、「安心して頂くにはどうしたら良いのか」という気づきが得られるよう、<「大切にしなければならないこと」とは何ですか?>というテーマを投げかけました。
ブレストで出た気づきの内容は、「ご利用者を理解できるようコミュニケーションをとること、ご利用者の気持ちを尊重すること、ご利用者の思いや変化に気付くこと、身だしなみに気をつけ笑顔で接すること、スムーズにケアが出来ること」などがあげられ、<大切にしなければならないこと>として、守秘義務・接遇・観察力・コミュニケーション力・介護技術のカテゴリーに分類される内容があがりました。
今回の勉強会では、<ご利用者(家族)に「安心感」を提供できていますか?>ということを初心に戻って話し合いました。信用や信頼は、一日で築けるものでは無く、日々の「安心」の積み重ねであるということを、ブレストを使った振り返りにより、あらためて気づくことが出来たのではないかと思います。今後も秋津ヘルパーステーションでは、自分達が自覚を持ち、専門性を常に意識して、利用者に安心を与えることが出来るヘルパーを目指していきます。