地域ケアセンター 活動報告

1月 公開研修会ご報告

知っておきたい薬の知識Part4
1月18日、『知っておきたい薬の知識Part4』をテーマに公開研修会を開催しました。今回はQ&A方式で、私たちが日ごろ抱いている薬に関する疑問に秋津鴻池病院薬剤部 中村恵暢氏が回答するという形で研修が進められました。参加者の皆さんは、はじめは緊張している様子でしたが、時間が経つにつれ、次々に手が挙がり、中でも認知症に関する質問が多く、
  Q アルツハイマー治療薬として一般的なアリセプト(ドネペジル)は、アルツハイマー以外の
    認知症に効果はありますか?
  Q 薬の副作用で認知症になることはありますか?など認知症治療薬に対する関心の高さがうかがえました。
 また、在宅支援に関わる方々からの質問では、
  Q 食後の薬は食事をしない場合どうすればよいですか?
  Q 降圧剤は血圧が低い場合は服用を止めた方が良いですか?
  Q ご家族から今日は薬を飲まさなくて良いといわれた場合や、名前の書かれていない外用薬を
    塗って欲しいと頼まれた場合の対応はどうしたらよいですか?
  Q 薬や座薬、目薬の有効期限は?
  Q サプリメントを飲んでおられる方が多いですが、気をつけることはありますか?
  Q 抗精神薬を上手く飲めない場合、好きなもので飲んでもいいですか?など、病院や施設の環境では想定されない、在宅生活を支援しているからこそ抱く疑問が質問として上がっていました。中村氏は、それぞれの質問に丁寧に回答をされ、「勝手な判断をせず専門家である薬剤師や医師に相談することが大切です。」と何度も伝えていました。
 今回の研修に参加し、私たち介護に携わる者だけでなく、ご本人、ご家族にも薬に対する知識を持っていただく必要性があると感じました。また、ご利用者やご家族によっては、普段の様子などを医師に上手く説明できない方もおられるため、「日ごろ関わらせて頂いている私たちが、薬剤師や医師へご本人の情報を伝えることが大切である」ということも再認識させて頂ける研修でした。
※研修会の中で頂いた質問やアンケートに記入して頂いた質問に対する回答は、「知っておきたい薬の知識Q&A」という形でまとめさせて頂き、次回の研修会で配布させて頂きます。