地域ケアセンター 活動報告

3月「知って得する健口(けんこう)法」~体の健康はお口の健康から~

3月20日、池之内区自治会館で「知って得する健口法」~体の健康はお口の健康から~とのタイトルで、鴻池荘訪問リハビリテーション 言語聴覚士 曽山茂人氏にお話をしていただきました。
  今回は、お口の健康をテーマに歯と健康の関係につ いてと歯磨きの重要性について伝えていただきました。
 お口の中の細菌を特殊な顕微鏡でみた映像では、歯磨 き前は、無数の細菌が画面いっぱいに映し出されまし た。この細菌の数は、人の大腸と同じ程だと伝えられ 「食事の後は必ず歯を磨かなければ」という気持ちに なりました。
  この細菌は、単に歯を虫歯にするだけでなく、心疾 患や脳卒中、糖尿病等の病気や低体重児出産、早産などにも密接に関係しており、これは、歯肉炎や出血が原因で細菌が心臓へ流れ込み、血管内で血液の働きを阻害することが原因であるということでした。お口の細菌が与える影響は予想以上に大きいと感じました。
  更に、タバコと歯周病の関係について、「タバコは歯周病の最大の原因であり、タバコを吸い続けると、歯が茶色く汚れ、歯茎も腫れ、歯も抜けやすくなる」ということでした。
  次に正しい「口腔ケア」について紹介していただき ました。歯磨きの方法や、義歯の清掃方法、歯の少な い人のケアなどその人の口腔内の環境によって方法や
道具が異なることを学びました。歯ブラシの使い方の 基本は、力を入れずに細かく歯と歯の間や歯と歯茎の 隙間など、汚れが溜まりやすい場所の汚れを丁寧に取
り除くことがポイントだと、歯の模型を使って伝えて いただきました。また、デンタルフロスや歯間ブラシ、 舌ブラシといった、よりお口を清潔にできる道具が紹介されました。
  質問コーナーでは、「歯ブラシの除菌は必要ですか?」「電動歯ブラシを使用していますが大丈夫ですか?」など、多くの参加者が積極的に質問されており、口腔ケアは身近でありながら、正しい知識を身に付ける機会が少ない現状があると感じました。健康教室終了後、皆さん口々に、「今日は得したわ」「歯を磨かんとアカンなあ」など話されながら帰られました。