地域ケアセンター 活動報告

4月 公開研修会in橿原のご報告

「在宅強化型老健の役割」
「在宅強化型老健の役割」をテーマに4月10日に橿原市社会総合福祉センターで公開研修会を開催しました。介護老人保健施設 鴻池荘の近藤支援相談員、清水言語聴覚士、松尾歯科衛生士、岡本管理栄養士にお話いただきました。
 先ず、老健は、医療、看護、介護、リハビリテーションを提供から成る他職種のチームで支援を行い、さらに通所・訪問リハビリテーションなどのサービス提供により家族の介護負担の軽減に努める地域に根ざした施設であると説明されました。
 また、老健の課題には在宅復帰率の低下や在所日数の長期化があるとも伝えられ、その中、平成24年度の介護報酬改定では、主な在宅生活支援として、緊急時や医療ニーズの高い重度療養者の受け入れの促進や認知症状が悪化した時の緊急対応、さらに通所リハビリの短時間利用の追加や入所前後訪問指導や在宅強化型老健の創設で在宅復帰後の支援体制が強化されたと説明がありました。
後半は、言語聴覚士より「安全な嚥下」、歯科衛生士より「清潔な口腔」、管理栄養士からは「栄養・免疫力」についてそれぞれの役割が伝えられ、各専門職のアセスメントにより在宅生活を想定した目標設定やケアプラン作成が行われる過程が事例で紹介されました。その中で、専門的なアセスメントを行うことで「根拠のあるケアプラン」に修正されていく過程をスライドで分り易く見せて頂き、情報共有や専門職間での連携の重要性と視点をあらためて学ばせて頂きました。
最後に在宅強化型老健とサービス事業所、そしてケアマネジャーが三位一体となり支援していくことや老健とケアマネジャーが連携しお互いに情報提供することで地域包括ケア体制の構築につながることが伝えられ、連携の要としてのケアマネジャーの役割の大きさを再認識した研修会でした。