地域ケアセンター 活動報告

3月 皆で始めよう!声がけネットワーク

テーマ:「皆で始めよう!声がけネットワーク」
 3月の健康教室は池之内区自治会館で「皆で始めよう!声がけネットワーク」のテーマで在宅介護支援センターの中尾幸子がお話をさせて頂きました
 今回は、2月の健康教室で行なわせて頂いた「認知症サポーター養成講座」に引き続き、認知症の人の地域での見守りについてお話しをさせて頂きました。
 先ずは、認知症を正しく理解する為、「認知症は誰にでも起こる可能性のある脳の病気であること」、出来事の一部分をうっかり忘れてしまうのは、ただの「物忘れ」、出来事の一部分をすっかり忘れてしまうのは、認知症の疑いがあるという説明をさせて頂きました。  
 また、ウォーキングなどの有酸素運動やバランスのよい食事、趣味活動、家族や友人とのおしゃべりは脳を活発に動かし、認知症の予防になるということを伝えました。
 そして、今回のテーマである声がけネットワークについて「認知症の人にはどう接したらいいの?」というテーマで地域ケアセンター職員による寸劇を行いました。
 第一場面では、近所で徘徊をしている認知症の人にあった時、「○○さん、ぼけてきたらしいわ」とひそひそ話をしながら行ってしまう場面と「○○さん、どこへ行くの?家に帰るのなら一緒に帰りましょう」と声をかける場面を演じてもらいました。
 第二場面では、スーパーマーケットで認知症の人が支払いをしていると「早くしてくれないかなー」と後ろからにらみつける人がいる場面と「ゆっくりでいいよ」と笑顔で認知症の人を励ます人や「500円玉一個と100円玉一個ですよ」と分かりやすく伝えるレジ係の人がいる場面を演じてもらいました。
 参加していただいた皆様には、こんなほんの少しの声かけだけで、認知症の人やそのご家族は、安心して住み慣れた地域で暮らし続けることが出来る支援になるということを伝えさせていただきました。
 最後に御所市でも高齢者の捜索願いが出されていたり、徘徊老人の通報がある現状や御所警察署で取り組んでいる「御所市安全・安心まちづくりネットワーク」、御所市老人クラブの取り組み等、また、全国での徘徊老人の協力体制「SOSネットワーク」などの活動を伝えました。
 御所市でも平成20年2月26日「認知症サポーター養成講座」が開催され117人の認知症サポーターが誕生しました。
平成20年度4月の健康教室は4月19日(土)池之内区自治会館において「あなたのまちで健康づくり!地域づくり! パート2」のテーマで、在宅介護支援センターから、御所市が取り組んでいる健康づくりや皆さんの地域で取り組んでいるつながり作り等をお伝えしたいと思います。是非皆様お誘い合わせの上ご参加ください。