地域ケアセンター 活動報告

6月「福祉現場で出会った長寿の方々」

6月の健康教室は「福祉現場で出会った長寿の方々」とのテーマで御所市役所 市民福祉部 健康増進課 高齢対策係長 西川 浩司氏にお話をしていただきました。
趣味を持つことや適度な運動など「長寿の秘訣」はたくさん挙げられますが、万人に共通するもなはないという話題から西川さんが10年以上福祉現場に携わってこられた豊富な経験の中から印象に残っている3名の長寿の方のエピソードを紹介していただきました。
言葉を理解し美しい形を追及する「書道」を趣味として楽しんでおられた「創造性の人」。日頃からご近所への気遣いや配慮を忘れず社交的に人と関わっておられた「協調性の人」。自分らしく生きたいという強い意志と自分のプライドをもっておられた「孤高の人」。この3名の方に共通しているのは、認知症予防に効果的な脳を衰退させないための秘訣「よく考えること」「体を動かすこと」を日常生活の中で自然に行っておられたということです。
サービスを提供する私たちは、「かゆい所に手が届く様々なサービス」を提供する事も大切です。しかし、個人の「創造性」「協調性」「孤高」を奪ってしまう様な支援・サービスではいけない。サービスの必要性と利用する人の意志とのバランスが大切」とお話されました。
最後に健康を維持するこの3名の方々に共通する点が「何事も八分」ということだそうです。お話にあがった3名の方を例に挙げると、「八分の趣味活動」「八分の他人への気配り」「八分のプライドを持った生き方」八分を実行し、心と体の余裕として2分を残しておくことが大切だと話されました。並々と入ったお茶碗には、それ以上のお茶を注ぐことは出来ない様に、人の話を聞き入れるための心と体の余裕をもって生きることが健康に生きるうえで大切だとお話されました。
「自分らしくいきいきと生きる」このテーマを実践できている長寿の方との出会いから伝えていただいた教訓は、私たちが今すぐに実践できる心の持ちようだと感じました。
 7月の健康教室は7月18日(土)池之内自治会館で「あなたの町で健康づくり、地域づくりパート3」のテーマで鴻池荘在宅介護支援センターからお伝えさせていただきます。皆様お誘い合わせの上是非ご参加下さい。