地域ケアセンター 活動報告

7月「自宅で出来る簡単リハビリPart5 」~元気に楽しく運動習慣~

7月の健康教室は、連日の大雨が嘘の様に晴れ渡り、真夏日の健康教室となりました。「自宅で出来る簡単リハビリ パート5」~元気に楽しく運動習慣~とのテーマで、秋津鴻池病院 リハビリテーション部の渡部政弘理学療法士よりお話していただきました。5回目となる、簡単リハビリシリーズ。今回は、池ノ内区の地域のみなさんや生活・介護支援サポーターの方も参加してくださり、暑さにも負けず元気で楽しい健康教室となりました。
 まず、渡部理学療法士から、筋力低下や関節の変形による関節痛など加齢による身体の変化についての説明をして頂きました。最近、「疲れやすくなった」「よくつまずく様になった」「時々転ぶ様になった」と感じられることがあれば、それは歩行能力やバランス能力の低下などが考えられるようです。また、65歳以上の方が転倒している場所として、6割以上が平らな場所であるというデータを紹介され、転ぶ原因が段差等の環境だけでなく、自らの体のバランスや姿勢にあることを伝えて頂きました。そこで、手軽に出来る首、肩、腰、股関節のストレッチ、姿勢を安定させるバランスの訓練。その他、つまずきを防止するかかと上げ訓練を教えて頂きました。これらの運動を定期的に行うことで、転びにくい体作りにつながるそうです。
 そして、セラピーバンドを使った運動にチャレンジしました。強度の違う二種類が準備されており、どちらを使うか参加者の方に選んでいただきました。強度の強い方を手に取り、「強いほうでチャレンジしてみます」と意欲的な笑顔を見せられる方もおられました。セラピーバンドは、持ち方によって強度の調節を自由に変更できたり、使い方次第で手や足、様々な場所の筋肉を手軽に鍛えることが特徴だそうです。
 体操を行う時は呼吸が重要だそうです。体操をしながら、「1.2.3」と掛け声をかけながら行うのがポイントだそうです。筋肉は酸素を栄養として働くそうで、息を止めて体操に集中してしまうと、心臓に負担がかかるそうです。声を出すと自然に酸素と取り込めるそうです。声を出せば更に元気よく、リズムよく体操が楽しくできそうです。  
体操は毎日続けることで効果があるそうです。そのコツとして、どんな運動をどのくらい行ったか自分で確認できるようなチェックノートの作成などを提案されました。運動習慣を獲得できれば、元気な体と、前向きな気持ちで、いつまでも若く、美しく、元気に過ごすポイントだと伝えられました。参加者の中から、体操をしようと思ってこの様なゴムを購入したが使い方が分からずに困っていたので、今日勉強できて良かったという声も聞くことが出来ました。
 健康教室が終了した時には、なんとなく体が軽くなった様に感じました。運動習慣が身につくよう私も少し心がけようと思う健康教室でした。