地域ケアセンター 活動報告

9月「毎日コツコツ認知症予防」~心構えで変わるこれからの生活~

9月19日(土)池之内区自治会館にて「毎日コツコツ認知症予防」~心構えで変わるこれからの生活~のテーマで鴻池荘 金澤江吏子作業療法士に認知症予防についてお話していただきました。
 まず、日本人の平均寿命が延びているのと同時に認知症の高齢者も増加しています。認知症は、単なる「物忘れ」ではなく、起こった出来事その物の記憶がなくなる「脳の障害」だと説明されました。脳の中でも思考や行動の抑制など、感情面に大きく関わる部分である前頭葉や海馬といった部分の衰えが原因だそうです。
認知症にならない為の予防のポイントは、「記憶」「注意力」「計画力」を意識することだそうです。「記憶」は、「エピソード記憶」といわれる、いつ、どこで、どんなことがあったか、その時どんな気持ちを抱いたのかを覚えておく記憶。「注意力」は、複数のことを同時に行うことや、相手の表情や気持ちに注意を向けながら会話をすることなど。「計画力」は、旅行の計画や将棋や囲碁など作戦を考えることや、新しいことへのチャレンジが有効だそうです。何気なく一日を過ごすのではなく、「思い出す」「計算する」「チャレンジする」この3つを意識して生活する事が脳を刺激し、認知症予防につながるそうです。その他に、「美味しいものを食べる」「褒められる」「恋をする」「おしゃれをする」ことなど、楽しいことや嬉しいことなど、生活の中に刺激があることも効果的だそうです。更に生活リズムが整うと、記憶機能も改善されると言われているそうで、バランスの良い食事や適度な運動も認知症予防に重要だそうです。
認知症予防は、特別なことをするのではなく、日頃の生活の一部を少し意識して行動することが重要であることがわかりました。更に、生活をする上でワクワクしたり、ドキドキする気持ちになる出来事も認知症予防に効果的だというお話から、いつまでもイキイキと日常を元気に過ごしていただきたいと感じました。
次回の健康教室は、
10月16日(金)いきいきライフセンターにて
 「知ってほしい認知症予防」
    ~笑顔を大切にするケアを考える~
とのテーマで地域ケアセンターよりお伝えします。
皆様お誘い合わせの上是非ご参加下さい。