鴻池会の医療提供体制
今回は私ども鴻池会の医療サービス提供体制について、報告します。鴻池会では、常勤医師19名と非常勤医師31名が勤務しております。
医療提供の本体は秋津鴻池病院ですが、外来は内科が2診、精神科は3診の体制で臨んでおります。休日・夜間の当直は内科と精神科の医師、合計2名が勤めています。内科は奈良県南和地区の救急輪番病院に、唯一の民間病院として参加しております。また、精神科は精神科救急輪番病院として奈良県の精神科医療の充実に協力しております。
さらに私どもの法人では老人保健施設「鴻池荘」と認知症グループホーム「琴弾の家」を併設しており、老人保健施設に常勤の医師は居ますが、必要に応じて整形外科、リハビリテーション、眼科、皮膚科の専門医も含めて、全面的に医療のバックアップ体制を敷いております。
また、姉妹法人の特別養護老人ホーム「国見苑」と「さうす国見」には精神科医が毎週2回、内科医が毎週1回、出かけて行き医療管理が必要な高齢入所者の診察や施設スタッフへのアドバイスを行っています。
このように鴻池会では、院内の入院患者さんに加えて、関連の介護保険施設に常時350名近くの高齢入所者を抱えておりますので、緊急事態に応じる当直医は、毎晩大変忙しい夜を過ごしております。
私たちは、心身の総合医療サービスと医療・介護サービスの同時提供を目指しております。そのため、社会から強く要請されているリハビリテーションと認知症に重点的に取り組んでおります。
回復期リハビリテーション病棟は済生会御所病院や大和高田市立病院などと連携をとりながら、手術後の短期集中的なリハビリを実施することで家庭復帰していただけるように努めています。ちなみに平成18年度実績は、退院者104名中46名は自宅への復帰を果たされ、31名が老人保健施設への退院という結果でした。
一方、平成18年の1年間でお亡くなりになった方が、病院全体で190名おられました。超高齢社会を迎えた現在、ご本人や家族の方とともに病院スタッフも満足のできる看取りが大きな課題となっております。来年度からは75歳以上の方を対象とする新しい後期高齢者医療保険制度が始まります。わが国における高齢者医療・介護の問題も大きな曲がり角に来ていると思います。今後も高齢者の尊厳を大切にする医療を追求し続けたいと思っています。

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