お知らせ

第77回合同研修会

ケアの場面でも、慣れた頃に介護方法が自己流になってしまうことがあります。それに気づかずに介護を行なっていると、介護事故につながる可能性があります。
今回は、麻痺のある方のベッド上での清拭を起居から移乗までの一連の流れの中での「ひやり・はっと」について研修を行いました。
清拭では、骨折事故の恐れがある麻痺側の手指の清拭の注意点と、感染の恐れがある左右の目元の清拭について説明し、実技を行いました。
排泄の介助は、洗浄のお湯の温度を必ず確認することや、オムツが接触する部位に発赤などのトラブルがないか確認することを説明しました。
ベッドからの移乗に関する実習では、介護技術のポイントと、自己流のケアになっていないかの確認を中心に行いました。どの職員も体験したことのある「ひやり・はっと体験」から、正しい介護技術を身に付けてケアを行うことが大切であると再確認しました。
 講義では、「介護事故」について、「ひやり、はっと」が事故に繋がると、①ご利用者に骨折などのケガや火傷を負わせるなどの▼身体的被害、②事故により、不安にさせたり、悲しくさせたりする精神的被害、③物を壊したり失くしたりする物理的被害、④事故による診療費や療養上のお世話のために係る費用等の経済的被害を与えてしまうことの、4つの被害が発生することを説明しました。
 研修後、職員からは、「自分が”ヒヤッ”とした時は、ご利用者やご家族もハラハラしていることが考えられる」また、「介助中の変化などに対応できるようになりたい」「移乗中は、本人の体重移動を敏感に感じ取りながら対応する」など、事前に予測しながらケアすることが「介護事故」を防ぐ事につながるのではないかということを話し合いました。
今後も、ケア中など「ひやり はっと」の報告の場を大切にし、事業所全体で、ご利用者の安全を第一に考える意識の向上をはかりたいと考えています。