お知らせ

第79回合同研修会

今回は、これからの季節、特に注意して頂きたい感染症(インフルエンザ、ノロウイルス、疥癬)について、蔓延防止や対処法、また二次感染や合併症を防ぐことなどを学ぶ目的に、「知っておきたい感染症パート3~感染を蔓延させないために~」というテーマで開催された公開研修会に参加させて頂きました。
はじめに、講師の辺志切訪問看護師は、「利用者が熱や咳などの風邪に似たような症状があれば、まずは感染症を疑う必要性があります。高齢者の方は、はっきりとした症状が出ないこともあるので、表情や声の調子、活気が無いなど、いつもと違う事に気付く事が大切です。」と伝えられ、感染症が疑われたときには、「いつから症状が出たか?」「熱は無いか?」「周りにそのような症状の人がいないか?」「症状がどのように変化しているか?」などの情報収集を行い、報告・連絡などの連携を図りケアを行う事が感染拡大の防止につながるというお話がありました。
今回の研修会では、訪問中など感染症が疑われたときには、ケアマネジャーに報告し、チームで連携を図りケアを行う事が、医療・介護にかかわる各専門職としての役割であることを再確認しました。
また、ノロウイルスの消毒に使用する塩素系漂白剤は、嘔吐物、排泄物の処理に使うものと、調理器具、床、トイレのドアノブ、便座等の消毒に使うものでは希釈率が違うため、在宅での希釈方法や、飛沫感染を防ぐ在宅での適切な処理方法を教えていただきました。
参加したヘルパーからは、「自分たちが感染源にならないために、十分な手洗い、うがいを徹底する。」「嘔吐、下痢が続いている時は、水分補給の声かけをする。」などの気づきがありました。
今回の感染症蔓延防止の勉強会に参加し、専門的な対応とチームでの連携をするケアがご利用者の安心につながるのだと感じました。今後、在宅で実践できる感染症マニュアルの再確認や、職員の体調管理の意識を高め、ケアしていきたいと思います。