お知らせ

第84回合同研修会

訪問介護を仕事としている私たちは、倫理の基本を理解し、個人情報やプライバシーを適切に取り扱い、それを理解した上で、ご利用者に接しなければなりません。
 今回は、あらためて自分たちの日頃の姿勢を振り返る意味で、鴻池会の個人情報保護方針や利用目的のマニュアルを使用し、勉強会を開催しました。
 先ず、介護職員の義務として、法律では、「正当な理由なく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。」とあります。しかし、私たちは、個人が特定できるような事や、ご利用者が知られたくない事情を情報として得ることがあり、介護の現場でも様々な場面に遭遇します。
そんな場面を例題に挙げ、自分たちはご利用者の情報をどう取り扱っているか考えて頂きました。ご利用者の家庭事情等は、ヘルパーだからこそ話して頂ける情報があります。それは、支援をさせて戴く上で必要な情報でもあり、適切な支援を提供することにつながります。このような情報は、人と人との信頼関係から築かれ、日々のご利用者やご家族に対する接遇の心構えから生まれます。接遇では、挨拶に始まる礼儀、ご利用者とそのご家族とのコミュニケーションの取り方やそこから得られる信頼関係など、自身が行なっているケアを振り返って頂きました。
 研修後の職員のレポートでは、「良い介護技術を提供する事も大切だが、専門職としての認識と責任を負うという重要性を改めて感じた」「言動には深く注意し、常に自分を律していく事も大切と思った」という言葉があり、人が人と関わり、人が人を支えるという事、そしてそれらを理解した上で、ご利用者と接していかなくてはいけない事をあらためて学ぶことが出来た研修会でした。
 今後、より満足の得られる介護を提供する為に、専門職としての知識・技能と法令遵守を心掛け、サービスの質の向上に繋げていきたいと考えています。