お知らせ

腰痛予防体操と介助方法

今回の研修会は腰痛予防と題して、腰痛予防体操と介助方法について、当法人リハビリテーション部に講義をお願いしました。
 まず、腰痛予防について、背中を伸ばしたまま重い物を持ち上げないこと、無理な姿勢からの背伸ばしは急性腰痛の原因となり、長時間のコルセット使用は腹筋筋力の低下を招き、さらに腰痛を生じやすくなる為、腹筋筋力強化が必要で有る事が理解できました。
 注意点として物を持つ動作を行う時は、体に近づけ、横方向に動かすときは安定した姿勢をとり、重心移動を行うことに気をつけることや、軽い物を持ち上げる時にも軽いからと気を緩めない事が大切だそうです。
 次に介助の時、腰を痛めないために、寝返り介助はご利用者の膝を立て全体を短くして抵抗を少なくすることや、起き上がり介助で骨盤を軸に下肢の重みを利用する方法、「てこの原理」を応用する方法を教えて頂きました。
腰痛を予防する為には、出来るだけ身体は密着する姿勢をとることや、ご利用者さんや自分の重みを利用する介助方法を技術として学び、腕より強い脚を中心にうまく活用しながら、介助を行う事を教えて頂きました。
以上のことを頭にいれて、寝返り介助から起き上がり介助まで、二人1組になり実技を行いました。「そうじゃ無いよ、こうするのよ」「○○さん間違っているよ」「もっと腰を落として」と講義の時の静けさは何処へやら、賑やかな実技になり、腰痛体操では柔軟性の向上(身体を柔らかくしておく)や正しい身体(体幹)の動きを覚えることや、腹筋、背筋の力をつけることの大切さなどを各自が確かめ合いました。
  最後に日常生活や仕事時の姿勢に注意することを指導して下さいました。
私たちの介護技術の向上は、身を守ると同様にご利用者にも安楽を提供できます。
今後も有意義な研修会を開催したいと思います。