お知らせ

認知症と認知症ケア」と「高齢者虐待の防止」

今回は、「認知症と認知症ケア」と「高齢者虐待の防止」について勉強しました。
 最近、介護の必要性がある高齢者の中に認知症の方が増えています。その中の一部には虐待が問題となるケースもあるそうです。そこで認知症と虐待についての知識を深める為に研修を開催しました。
  最初に、認知症について説明しました。病気を引き起こす原因、症状のあらわれ方、対応について質問形式で皆で考えました。
まず、原因として考えられる事は?と聞いてみると、脳梗塞・脳出血などが挙がりました。
 次に、認知症の症状として、どんな症状があらわれるのか?という質問には、「物事を忘れやすくなる」、「年月日が分らなくなる」、「失語」、「幻覚や妄想」、「徘徊する」など確認し合いました。これらの中核症状に対して現れる周辺症状がみられた場合の対応として「きちんと聞く姿勢をとる。」「優しく接する」「混乱させてしまわないようにする」などの意見が聞かれました。
認知症の介護を考える中で、関連が無いようですが虐待を受けている人の8割に認知症の症状があるそうです。そこで、虐待について、どんな原因があるのか考えてみました。「老々介護など負担が大きくてストレスが溜まっている」「将来への不安や日ごろの不満がある」「嫁姑関係など以前と立場が逆になって虐待につながる」などが挙がりました。
認知症の介護では、「自分が考えるように介護が出来ない」「こちらの思うように動いてくれない」等、認知症の方に毎日接していると日々のストレスや不満が溜まってしまい、そのストレスを発散する為に高齢者への虐待という行動に出てしまいます。このように認知症介護と虐待は、互いに結びついているということを確認しました。
研修後、提出されたレポートには、「今後はご利用者が何をしたいのか言いたいのかを見聞きし、優しく広い心で接していきたい。」 「認知症になると在宅での生活が難しくなるが本当は家で暮らしていきたいと思っている方が多い、暮らしたいと思う場所で暮らしたいと思う人と一緒に暮らせる手助けが出来ればと思いました。」 「認知症のご利用者へのケアも一生懸命にしていくがそのご家族への気配りも大切だと感じた。」という感想が書かれていました。その気持ちを忘れずにヘルパーステーション全員が全力でケアをしていきたいです!