地域ケアセンター 活動報告

「主体性を引き出すケアマネジメントとは」

11月17日(水)鴻池会研修棟に於いて、石田茂樹ケアマネジャーから「主体性を引き出すケアマネジメントとは」と題して研修会が開催されました。
 はじめに、アセスメントの重要性について、個別的にプラス面を捉えるICFの考え方と「価値観」や「こだわり」に焦点をあてるCADL(文化的日常動作)の考え方を石田さんの気づきと一緒に伝えて頂いたことで、ご利用者自身が今の状況と向き合い、その上で出来ることを見極めながら前向きな支援(自立支援)が可能になるのではないかということをあらためて考えることができました。
つづいて、秋津ホームヘルパーステーションの山本さんから紹介して頂いた事例を聞き、その人らしい生活の実現の為に介護保険という枠組みだけではなく、インフォーマルなサービスも含めて考える必要がある事や、これまでの人生での「価値観やこだわり」をCADL(文化的日常動作)として位置づけることで、個別性(その人らしさ)のあるケアプランに結び付くのではないかということを理解することができました。
 また、次に説明された、「ひもときシート」の中の「思考展開シート」を利用する事により、個別性を引き出すアセスメントの要点の整理ができ、その情報の中から、支援の糸口を見つけることができるということを教えて頂きました。
石田さんと同じように、ケアマネジャーになるための実務研修をこの冬に受けた当時は、「とにかく情報をたくさん取らないと・・・」という頭から抜け出すことができませんでした。今回の研修会に参加することにより、「1年目のケアマネの気づきは大切、どんな気づきをしたかで、その後のケアマネの価値観に大きく影響する。気づきをみんなで共有する事はお互いのケアマネジメントにいい影響を与え合う」という石田さんが紹介して下さった言葉に共感し、また、「その人らしさ」のアセスメントの大切さを知ることができ、チームの一員として、ご利用者を支援していく上での気づきの大切さや連携を図る上で深く物事を考えることが重要であると感じることができました。