地域ケアセンター 活動報告

「地域福祉権利擁護事業について~安心して生活していただくために~」

今回は、御所市社会福祉協議会に当公開研修会での講演を依頼、快諾を頂き12月15日に「地域福祉権利擁護事業について~安心して生活していただくために~」をテーマに、御所市社会福祉協議会 辻本琴江氏に講師を務めて頂き開催いたしました。
最初に地域福祉権利擁護事業について、「高齢者や知的障害・精神障害をお持ちの方で、介護などのサービスに関することや、普段のお金の扱いについて不安を持たれている場合に、安心して生活ができるよう援助する事業です」と説明がありました。目的として、判断能力が十分でないご利用者に、福祉サービスが適切に利用できるよう、その自己決定を援助すること、そして生活に不可欠な福祉サービスに関する情報提供、相談と代理を行うとの説明があり、県の社会福祉協議会のパンフレットを配布してくださいました。『不安なココロを安心へ。』と優しい色の表紙に書かれていて、ご利用者にサービスの説明をするときには、ぜひ使わせていただこうと思いました。
また、介護保険の目的であるご利用者の「尊厳の保持」を守る役割と同様、個人の自己決定の尊重を支援しているとのお話しを聞きながら、何人かのご利用者の顔が思い浮かびました。
その後、実際の事例に基づいて、相談の受付と契約までの経過、ご本人への支援内容そして契約後の様子などをわかりやすく話していただき、会場でも、頷かれている方が多く、サービスを利用するイメージをされたのではないかと感じました。
ケアマネは、ケアマネジメントの過程を通じて、ご利用者の適正なサービスを受ける権利を守る役割をもちます。常に、ご利用者の立場に立ち、在宅生活の継続を支援し、またその在宅生活を守るため、介護保険外の支援の一つして、地域福祉権利事業を学ぶことができました。そして、今後、同事業を利用する時には、社会福祉協議会との連携した支援が行えることを確認することができました。