地域ケアセンター 活動報告

「褥瘡を作らないケアを学ぼう」

7月21日(水)、御所訪問看護ステーションの阪本看護師による「褥瘡を作らないケアを学ぼう」というタイトルで研修会を開催させていただきました。当日は、ケアマネジャー、看護師、リハビリ、栄養士、訪問介護、福祉用具、訪問入浴の方々の多数(73名)の参加がありました。
 まず、褥瘡発生の要因として、自立能力低下などの固体要因と、体位変換、スキンケアなどの環境要因があげられ、「外力」「栄養」「湿潤」「自立」の4つの柱を常に意識していく必要があるとのことでした。
次に、在宅での褥瘡の管理のポイントとして、①先ず予防、②早期発見早期治療、③新たな他部位発生の予防、④再発予防であり、毎日皮膚の状態を観察することが大切であるとのことでした。そして、現在、褥瘡になっていない方には、リスクアセスメントツールを使って、発生のリスクを把握することが大切であると話されました。リスクアセスメントツールには、プレーデンスケール、OHスケール、要因と介護力が評価できる在宅版K式スケールがあり、それぞれに特徴があります。このアセスメントツールを使うことで早期からの予防の介入が行なえ、注意しなければいけない視点が身につくとのことでした。
実際に、在宅版K式スケールを使ってアセスメントを行なってみたところ、「前段階要因や引き金要因、共にリスクあり」との評価がでました。項目には「自立体位変換が可能か否か」、「栄養状態、介護知識がない」などの項目があげられ、リスクが分りやすく、今後、どのように関わっていったらよいのか大変参考になりました。
褥瘡は、ご本人やご家族はもちろん、関わっている医療・介護のスタッフ全員で情報を共有し、予防の段階から皆で取り組んでいくという連携の大切さを学ばせていただきました。
今後は、褥瘡に対する知識を深め、常に予防を意識して褥瘡を作らない支援を行なっていきたいと思っております。