地域ケアセンター 活動報告

ネットワーク研修会のご報告

今回の公開研修会は、「防災について考えてみよう」とのテーマで、鴻池荘在宅介護支援センター中尾氏を講師にネットワーク研修会が開催されました。
 はじめに、「いつまでも忘れてはいけない記憶だと思います。」との言葉を添え、「東日本大震災では、高齢者や障害のある方が、多数被災され、亡くなられました。」との振り返りがあり、あらためて、高齢者支援を行っている私たちが、防災について考えなければならないことの意味を伝えて頂きました。
続けて、中尾氏から「誰もが被災者になりうる状況で、助け合いや防災の想定はできているでしょうか?」と問いかけがあり、「防災に対する意識の自己点検」のアンケートを記載しました。
アンケート内容は、はじめに、”家族で、災害が発生したことを想定した話し合いを行っていますか?”という質問があり、続いて東日本大震災と同等の災害を想定し、もし勤務中だったら…・もし外出中だったら…、その時、自分自信は、どのような行動をとるのか?という質問内容でした。
個人でのアンケート記載後、グループに分かれ、それぞれの気付きの交換を行い、また、宮城県の東日本大震災におけるケアマネジャーの活動に関する調査結果」より、災害時のケアマネジャーの活動が伝えられ、”今、出来ること”のグループワークを行いました。
その中では、災害発生時の自分の行動を具体的に考えられていなかったことや、改めて防災意識の希薄さに気づき、今出来ることを考えることの大切さを実感することができました。
 終わりに、宮城県ケアマネジャー協会の小湊氏の「専門職や専門職の出来ることをする」という言葉を紹介され、「このような場を通じて『出来ること』の輪を広げ、ネットワークと言うつながりを広げていく事が出来ればと思っています。」と締めくくられました。
 今回の研修会を通して、普段からの備えと非常時に冷静に対応できるマニュアルが必要と感じました。さらに、普段から地域や専門職間の連携など 災害が発生する前から繋がることが大切で、今回のような研修会が「人の輪」を作るきっかけになったのではないかと思いました。