地域ケアセンター 活動報告

医療と介護の円滑な連携~回復期リハビリテーション病棟での取り組み~

4月21日(水)鴻池荘に於いて、秋津鴻池病院の医療相談員の橋本から
「医療と介護の円滑な連携 ~回復期リハビリテーション病棟での取り組み~」と題して研修会を開催しました。
 はじめに、今年4月に行われた「医療保険診療報酬改定」のケアマネジャーが関係する部分についての説明がありました。その中で「介護支援連携指導料」の算定用件として、病院スタッフとケアマネジャーが退院後の介護サービスについて共同して指導行った場合に病院側が算定できるとのことでした。それには「ケアプランの写しを診療録に添付すること」とされています。これは、医療と介護が連携を行い、情報を共有し、ご利用者の入院中から退院後の生活を見据えた支援が必要だということでした。
 昨年の「介護報酬改定」で新設された「医療連携加算、退院・退所加算」についても同様に、ご利用者が安心して在宅復帰が行える為に、介護と医療のスムーズな連携を目的とした報酬改定であることを理解しなければと思いました。
 次に、秋津鴻池病院の回復期リハビリテーション病棟での平均年齢、疾患分類、平均在院日数、退院経路の統計の報告がありました。その中で、平均在院日数が61日~90日が群を抜いて多く、在宅復帰率が約75%であるという内容に在宅復帰支援の積極的な関わりが感じられました。その為にケアマネジャーとの情報共有、そして、適時に開催されるカンファレンスにおいて、スタッフ間で情報を共有することの大切さが分かりました。また、入院中のご利用者への関わりについては、早い段階からケアマネジャーと在宅スタッフが病院と密な連携を取ることで入院中の様子、ケア内容等の細かな情報を受け取ることができるので安心して住み慣れた自宅に戻って頂けるということを再確認しました。
2年後の医療保険、介護保険の同時改定に向けてケアマネジャーは、医療的知識を持ち、病院との連携を意識したマネジメントを行えるようにならなければならないことを再認識しました。