地域ケアセンター 活動報告

平成27年3月公開研修会のご報告

平成27年度 介護保険改正の意味を読む
平成27年3月27日鴻池会研修棟において「平成27年度介護保険制度改正の意味を読む」をテーマに秋津鴻池病院、鴻池荘サテライト蜻蛉、居宅介護支援事業所合同での公開研修会を開催しました。
 はじめに、病院相談課より平成26年度の診療報酬改定のキーワードは「在宅復帰」と「在宅医療」であり、病院の役割の明確化や、かかりつけ主治医在宅医療についての評価が強化されていることが説明されました。また、当院地域包括ケア病棟については、急性期病棟からの受け入れ後、早期から患者とケアマネが方向性を確認し、退院時も経過を踏まえた在宅ケア・訪問サービスへの情報伝達や施設入所へ繋げるなど、医療と介護の切れ目のない体制が整えられているということが伝えられました。
 次に、本年度の介護報酬の改定については、中重度の要介護者や認知症高齢者への対応の強化や「活動と参加」に焦点を当てたリハビリテーションマネジメントがキーになっており、その仕組みと意味を事例を通して説明されました。
 介護老人保健施設では、①在宅復帰支援の強化②入所前後訪問指導の充実③口腔栄養管理の充実④リハビリテーションの評価の見直し⑤基準費用額の見直しがあり、いずれも退所後の生活において、施設・在宅の切れ目ない支援を行うという意味で大きなポイントであると説明がありました。
通所リハビリにおいても生活行為向上リハビリなど、その人らしい生活の支援や家庭内や地域での居場所と役割作りの支援が重要であると言われており、訪問リハビリ同様、リハビリテーションマネジメントの充実を図り、多職種協働によるケアプラン作成で「ご利用者個々人のやりたいこと・役割」の根拠を導き出していく方向性であることを事例を通じて説明されました。
 今回の制度改正では、ケアマネとして、ご利用者が本当にしたい事(活動・参加)を支援するためのアセスメントやプラン作成、チーム連携など、ケアマネ自身の在り方が問われていると実感しました。