地域ケアセンター 活動報告

1月「地域で取り組む防災と応急救護」

1月の健康教室は、いざという時の救命救急の大切さと、日頃からの備えが大切な防災について、伝えさせていただきました。まず 応急救護について、御所消防署 三浦氏から、「早い通報」「早い応急手当」「早い救急処置」「早い救命医療」この4つのリレーをスムーズに行うことが出来れば、人の命を助けられる可能性があるとお話しをして頂きました。
 次に、「早い応急手当」にあたる「胸骨圧迫法(心臓マッサージ)」について人形を使って方法とポイントを伝えて頂きました。倒れてから、4分までに実施すれば50%、6分経てば30%と、時間の経過と共に命が助かる可能性は低下してゆくそうです。「実際にその場に遭遇するとパニックになってしまうが、命が助かる可能性を信じて救急車が到着するまでの間、勇気を持って、みんなで協力しながら自分たちが出来る救命リレーで命を助けましょう」と力強くお話しして下さいました。
防災について、御所市役所野尻氏は、「阪神淡路大震災や中越沖地震の際も、住民同士の助け合いで助かった命が最も多く、その事を教訓に、自分たちの出来ることは自分たちでやろうという自治防災組織が各地で誕生しています。日頃から地域住民同士が声を掛け合い、隣近所とのネットワークをつなぎ、防災への意識を高く持っておくことが大切です。」とお話しされました。また、災害の時の避難場所の確認や安否の連絡が出来る伝言ダイヤルの使い方などを伝えていただき、「防災は、一人が気をつけるのではなく、家族全員で話し合ってほしい。」と加えられました。参加者の皆さんからは、「誰かに助けてもらおうという受身の姿勢ではなく、住民の意識を高く持たなければならない」など、活発な意見が上がりました。