地域ケアセンター 活動報告

2月 公開研修会のご報告

「食事で身体を整える」~栄養バランスと高齢者の食事~
2月15日【食事で身体を整える~栄養バランスと高齢者の食事~】をテーマに公開研修会を開催し、秋津鴻池病院管理栄養士 都築尚子氏にお話していただきました。
はじめに「高齢者にとって『食べること』は楽しみや生きがいであり、低栄養が引き起こす疾病や要介護状態等を予防しQOLの維持・向上のためにとても大切です。」と話され、今回は食品・食材、三大栄養素で考えるバランスの良い食事と治療食について説明していただきました。
まず食品・食材で考えるバランスのよい食事について、6つの基礎食品群・3色分類表から考える方法が伝えられました。その他、各食品に含まれる栄養素と体内での働きについて子どもへの食育で使われるキャラクターを用いて分かりやすく「毎日元気に過ごすためにバランスよく食べることの大切さ」が伝えられました。
また、入院中に出される治療食には、糖尿病食・腎臓病食・心臓病食等があり、それぞれの疾病の特徴に配慮した栄養バランスが考えられています。
最後に食事療法は制限ばかりというイメージになりがちですが、例えば「揚げ物を週3回までにするなど、具体的で少し頑張ればできそうな目標にするとよい」など、栄養指導のポイントが伝えられました。
今回の研修で1日に必要な量を偏りなくバランスよく食べて身体を整えてこそ、健康に生活できるという事を改めて実感しました。1日3回栄養バランスの摂れた食事を行うことで生活のリズムがつき、身体や心の健康と体力を維持できます。また「食事」から生活への励みを生み出すことで、要介護状態や重度化を防ぐことができるということも教えて頂きました。
食事に対するアセスメントを十分に行い、疾病や、介護状態の重度化を防ぐためにもバランスよく食べることの重要性や、治療食が必要な方への支援について、ご本人、ご家族、栄養士などと一緒に考え、具体的な食事内容の目標設定されたケアプラン作成に生かしていきたいと思う研修会でした。