地域ケアセンター 活動報告

3月公開研修会in橿原のご報告

2015ねん介護保険改正! なぜ、この方向性なのか
平成27年3月20日明日香村健康福祉センターにおいて「2015年介護保険改正!なぜ、この方向性なのか」をテーマに鴻池荘訪問リハビリテーションの渡部理学療法士と明日香村地域支援センターの畑楠明主任介護支援専門員を講師にシンポジウム形式で開催させていただきました。
はじめに、渡部氏から平成27年度介護報酬改定の概要が伝えられました。
そして「活動と参加に焦点を当てたリハビリテーションの取り組み」からリハビリテーションマネジメントの説明では、リハビリ専門職の評価(Survey)をケアマネジャーをはじめとした他職種で協働することでケアプラン(Plan)に活かし、リハビリ職が実施(Do)したリハビリ結果をリハビリ職自身でモニタリング(Check)しながら他職種に見直し(Act)の情報提供していくことで、ケアプランの見直しをしながら通所介護や地域の集いの場での「活動」「参加」に繋いでいくというSPDCAの流れを説明をしていただきました。リハビリ職の評価を受けてケアプランを作成していくことで、「活動」や「参加」につながる支援が行われるとになり、今回の改正がケアマネジャーのアセスメント力やマネジメント力の向上が求められていることを強く感じ、ケアマネジャーの質の向上を後押しする改定であるといわれていることの意味を理解しました。
 続いて、畑楠氏より保険者の立場から今後の介護保険を取り巻く状況について高齢化率や財政面についてのお話がありました。そして明日香村の地域支援事業については社会福祉協議会の協力を得ながら実施猶予期限の平成29年度以前の体制作りも視野に動かれていることを説明していただきました。
 今回の研修会では、介護保険の改正や地域支援事業の動向も含め各市町村の動きを把握・理解し、利用者の状況を適切にアセスメントし必要な時期に必要なサービスを調整することでサービスの適正化を図り、地域の居場所作りのための互助や共助を高めるための役割を担うことが必要だと感じました。また利用者の可能性や強みを活かすために専門職の評価(根拠)を活かし、「活動」や「参加」に繋げQOLの向上を目指して支援していきたいと思います。