地域ケアセンター 活動報告

8月 公開研修会ご報告

「モニタリングにできること」
~情報収集の力を高める~
平成24年8月17日鴻池会居宅介護支援事業所の松村・森本ケアマネジャーにより、『モニタリングにできること~情報収集の力を高める~』とのテーマで公開研修会が行なわれました。
まず、モニタリングとは、プランニングに基づいた支援が実行されているかを見定める活動である、との説明がありました。
次に、『モニタリングの機能』について、「見直す機能」と「見守り機能」があり、「見直す機能」ではプランニングを定期的に見直すことで、利用者を支援するすべての者はもちろん、利用者自身が目標を達成できたのか確認できることが重要であり、『見守り機能』では、直接利用者に聞き取りしたことだけでなく、五感を使い利用者自身の容姿・自宅の屋内外の環境についても注目し、情報収集することが大切とのことでした。
介護系のケアマネジャーが弱いと言われる医療面のモニタリングについては、効果的な資料として「主治医の意見書」があり、詳しい見方や訪問時の医療面のチェックポイントの説明がありました。今の状態がどうなのか「既往歴」では最初の発症や再発の危険性などが読み取れ、「特記事項」からも発症の原因や背景が読み取れる。また、「医療的な視点をふまえて、他職種と連携をとり、『モニタリング』を行うことで、情報共有が図れ、リスクを回避できる」との説明がありました。
後半は、事例を基に「モニタリングの見直し・見守り」の視点で「ケアマネジャー」・「サービス事業所」・「民生委員・ボランティアや地域の方など」のグループに分かれ、「モニタリングを行なう時にどんなところに気をつけているか?」について話し合いました。各グループの発表では、それぞれの立場から、問題となる点や改善策など沢山の意見が聞かれ、短い時間ではありましたが、視野が広がる有意義な時間となりました。
日々ご利用者とその周りの環境は変化しています。それに伴い、ケアプランも利用者に合わせて変化させなければなりません。そのためには『モニタリング』は重要であり、
合わせてケアマネジャーは利用者に関わる全ての事業所に「必要な情報」を「適切なタイミングで」伝えなければなりません。講義の中で「ケアマネジャーは情報の壁になってはいけない」と言う言葉が心に残り、改めて連携をはかるための重要な役割を担っているということを感じました。