地域ケアセンター 活動報告

3月 公開研修会のご報告

「本当はこわい!風邪症状」
3月13日(水)秋津鴻池病院内科 中川智代先生に講師をして頂き「本当はこわい!風邪症状」と題して公開研修会を開催しました。
はじめに、風邪はウイルスが原因でおこり、予防にはマスクの着用が有効であること、また、抗生物質も有効ですが、やはり、「風邪には休養が一番です。」と話され、日頃からの体調管理の大切を伝えて頂きました。
 次に風邪症状と間違えやすい病気について、経鼻胃管挿入をされている方が発熱や鼻水がでるようであれば、副鼻腔炎などの症状が疑われ、また咽頭痛でも虚血性の心筋梗塞、くも膜下出血、急性咽頭蓋炎の可能性もあるそうです。 
 咳については、肺炎からの合併症や、高齢者に多い胃酸が食道に上がるような逆流性食道炎、持続する咳については結核も考えられるそうです。
 このように、風邪症状にみえても、重篤な症状が隠れている場合があるので注意が必要であるということを学びました。
最後に先生から、高齢者は免疫力が低下して病気特有の症状がはっきりと現れない場合や、自分で体調を伝えることができない人もいるので、普段関わっているご家族やヘルパーなどが異変に気づき受診に繋げることが重要だと伝えられ、特に「普段関わる人の『いつもと違う』という勘のようなものは当たっていることが多いのです。」と話された先生の言葉が印象に残りました。
ケアマネジャーとして、ご家族や身近に関わる人の『いつもと違う』気づきの大切さを伝え。さらに、その気づきをサービス提供者間で共有し連携した支援が行える、チーム作りの役割がケアマネジャーにある事をと実感しました。
今回は、風邪症状一つでも重篤な症状が隠れている場合があることを学び、専門職である私たちは今後も積極的に研修会に参加するなど医療知識を身につける必要性を改めて感じた研修会でした。