地域ケアセンター 活動報告

4月「自分らしく生きるために」~自分史を振り返ってみよう~

「自分らしく生きるために」~自分史を振り返ってみよう~とのテーマで4月17日サテライト蜻蛉で、地域ケアセンターよりお伝えさせていただきました。
 今回は、昭和元年から昭和64年までの年表を作成し、昭和の時代を写真と音楽で振り返りました。昭和20年の広島・長崎に原子爆弾投下という悲しい歴史の話題もありましたが、昭和39年の東京オリンピックの話題は皆さんとても楽しい思い出のようで「東京音頭」という歌を自然にみなさんが歌いはじめ、会場が明るく楽しい雰囲気に包まれる一幕もありました。昭和35年に販売10分で売り切れたという大人気だったダッコチャン人形や今でも馴染みのあるチキンラーメンやインスタントコーヒーも、この頃誕生したようです。女性の方が特に思い出深く話されていたのが「フラフープ」の話題でした。御所のおもちゃ屋さんでは手に入らず、ゴムチューブで手作りしてもらったが、重くて、なかなか回らなかったという思い出を楽しそうに話して下さいました。その他に、万博へ足を運んだが、あまりの人の多さに入場できず、そのまま帰って来たという驚きのエピソードまでスライドの写真や音楽が変わる度に、「あ~そうそう」と声に出され、当時の自分の思い出を語っていただきました。
 そして、今回のテーマである、「自分らしく生きるために」自分史づくりについてお話をさせていただきました。自分史の作成は、これまでの人生を振り返り、心に刻まれた大切な思い出を形にする作業で客観的に過去の自分と向き合えることが出来ます。また、アルバムを見て思い出を振り返るだけでなく、懐かしい場所に足を運んだり、懐かしい友人に会いに行くことも、作成過程で得られる充実感や満足感につながります。そして、過去を振り返る中で、忘れかけていた夢や諦めていた事を再発見し、改めて挑戦することは、生きがい作りにつながるということを伝えさせていただきました。
 最後に、自分史を残すことは、認知症などコミュニケーション能力が低下した場合に、自分を理解してもらう手段として有効であるということで現在注目されている「自己点検ノート」を紹介させていただきました。懐かしい時代を思い返す時間を過ごして頂き、ご自分のアルバムなどで、じっくり振り返りながら自分らしく生きる為に、これからどう生きたいのか自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。