地域ケアセンター 活動報告

5月 心とからだを芯から癒す~太極拳に挑戦~

天候に恵まれた5月の健康教室は、市民の皆さんに葛城公園やいきいきライフセンターで太極拳の楽しさを伝える活動をされているスマイルクラブの皆さんと一緒に青空の下で太極拳に挑戦しました。
 ジャッキーチェーンの映画でお馴染みの「カンフー」は、中国武術のことを指すそうで、太極拳もカンフーの仲間のひとつだそうです。健康教室に参加していただいた方に、太極拳をしたことがあるか尋ねてみると、全員が今回が初挑戦だということでした。
 まずはじめに、太極拳は呼吸が重要だと伝えていただきました。ゆっくりと大きく、宇宙のエネルギーを体に納めるイメージで「鼻から吸って鼻から吐く」この方法が太極拳流の呼吸法だそうです。流れる音楽も太極拳の雰囲気をより一層盛り上げ、スマイルクラブの皆さんの動きを全員で真似ながら入門編の8つの型に挑戦しました。流れるような動きで何気なく簡単そうに動いている様に見えましたが、実際にやってみると、手の動きと足の動きを同時に真似することは難しく、参加者のみなさんは真剣にスマイルクラブの方の動きに視線をやりながら体を動かしておられました。車椅子で参加されている方も、手や腕を大きく動かしておられました。
 太極拳を行う時に心がけることとして、手や足を動かす動作、呼吸など全て「意識」しながら動かすことが重要だそうです。動作は全てゆっくりですが、あらゆる関節を動かす全身運動だそうです。意識を集中させ、「気」を取り込むことで、血液の流れをよくし、体と心をリラックスさせ、更に若さを保つ効果があるそうです。
 スマイルクラブのみなさんが太極拳を行っている中で印象深い動作は、片足で立ち、もう片方の足をピンと真っ直ぐ上げた姿でした。息の合った動きと、それぞれの安定感のある動きは見事でした。暑いくらいの日差しの下、全員同じ動作を行う一体感と、宇宙のエネルギーを感じながら行った大きな深呼吸が気持ちをさわやかにさせてくれた健康教室でした。歌のコーナーでは、5月の季節の歌である「鯉のぼり」を手話付きで歌いました。青空の下、手話で表現された鯉のぼりがたくさん泳ぎ健康教室が終了しました。