地域ケアセンター 活動報告

6月 在宅サービス報告~デイサービスを通じて~

6月の健康教室は3支援センター協賛により、「在宅サービス報告~デイサービスを通じて~」というテーマで国見苑在宅介護支援センター 梅田 智之氏にお話をして頂きました。
梅田氏は長年仁南会のデイサービス主任として活躍され、今年5月より、在宅介護支援センターの相談員として、活動を始められました。
今回は梅田氏が13年間取り組んでこられたさうす国見のデイサービスを通じて感じてこられた事を伝えていただくという事もあり、初めてさうす国見で開催させていただきました。
デイサービスは施設利用と異なり、毎日本人と顔を合わすことができない。それに加え、利用者の皆様は年齢、体の状況(寝たまま生活、車椅子での生活)や家の状況(独居、日中独居)、利用回数などに違いがある中で、ご本人の顔色や表情からいつもと違う点にいち早く気づかなければならない。梅田氏は
「朝の挨拶時に皆様の手を握って挨拶をし、帰宅時も手を握って挨拶をする。そうするうちに、少しの違いに気づくようになった。皆様のいつもと違う点を発見しようと始めたことだったが、実は自分が皆様より励まされていた」
とお話しをされ、またデイサービスを利用される皆様の利用目的は入浴、介護軽減、自分自身の閉じ篭り予防と他者との交流と様々あり、目的だけではなく楽しみや生きがいを持っていただくために、季節を感じていただけるサービスを強化されたそうです。その中で、
「利用者の皆様が何事もない平和な一日に感謝し、精一杯その時その季節を楽しんでくださっている姿に自分の未熟さを感じ、感動で胸がいっぱいになる。この仕事に就いたので、人生の勉強をさせていただけると実感する」
と伝えていただきました。
 続いて「デイサービス等福祉サービスは主に介護をする事とらえられがちですが、介護だけではなく、生きがいを持っていただくための支援、たくさんの方と交流していただく場を提供し、社会参加をしていただく支援、一人ひとりが持っておられる問題の解決の支援、精神的な支援を行い、皆様の目標を達成する支援を行っており、さらには、御所市の福祉サービスが発展するように努めている。そして、福祉の視点から皆様に安心していただける町づくりに勤め、満足していただくサービスを提供する為には、地域を知ることが大切と考え、出会いを大切にしたい、またデイサービスで学んだ事を在宅介護支援センターの活動に活かしたい」と伝えてくださいました。
最後にテンダーヒル御所 在宅介護支援センター 鶴田氏は、梅田氏のお話しを受け「私達を育ててくださったのは、利用者の皆さんです。」との挨拶で健康教室を締めくくってくださいました。
7月の健康教室は
鴻池荘 談話室において、「生活習慣病に勝つ ~メタボリック予防は食生活から~」のテーマで老人保健施設 鴻池荘 西出 泰子管理栄養士よりお話を伺います。
質問コーナーも設けています。皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参加下さい。