地域ケアセンター 活動報告

9月 公開研修会in万葉ホールご報告

支えよう!その人らしい在宅生活
~連携を通して私たちができること~
橿原万葉ホールで行われた「支えよう!その人らしい在宅生活 ~連携を通して私たちができること~」公開研修会に参加させて頂きました。
 論議に挙げられているケアマネジャーの「あり方検討会」の問題点を痛感しながら、講師である理学療法士の北林さんと梅田さんから「地域包括ケアシステム」に必要とされる「連携」や「リハビリ前置」の考え方を障害発症時からの機能変化のグラフを用いて、説明していただきました。
先ず、「入院となったとき、それまでの生活状況や機能レベルの把握が難しいため、ケアマネジャーからの情報提供は重要です。」と、入院時の連携の必要性を話され、同時にスライドに映し出される「機能曲線」から、ご利用者の状態を理解し、「退院後も集中リハビリを行う必要があるのか?プラトーという維持期のレベルなのか?」ということを捉えた適切なマネジメントの必要性と、退院前の連携の重要性について伝えられました。
また、在宅での生活期といわれる維持期において能力の低下が見られたときも同様のマネジメントが必要であることも「機能曲線」を基本に「情報連携のPoint」として理解することができました。
 ここでは、マネジメントにおいて、積極的なリハビリの必要性を感じながら、介護負担の軽減や、限度額ということを理由に、回復できるはずの支援を阻害していなかったかと考えさせられ、ケアマネジャーが行う連携の役割でも、退院前のご利用者の情報をいち早く捉え、リハビリの必要性を医師と確認し、他のサービスとの調整も含めて、ご本人やご家族へ説明を行い、スムーズにリハビリを継続できるためのマネジメント力が求められていることを痛感しました。
そして、リハビリテーションとは、「セラピストが関わることだけがリハビリではなく、リハビリの専門職の評価のもと、全ての支援がご利用者の機能向上・機能維持を根拠とした支援であること」と話され、それが”リハビリ前置”の意味であり支援のあり方であると学ばせて頂きました。
 今回の研修会で、マネジメントの知識や技術、また視点の未熟さに気づかされケアマネジャーのあり方を考える大切なきっかけになりました。