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  • 大会長 平井 政規

    全国デイ・ケア協会 理事
    医療法人鴻池会 専務理事
    介護保険は「単に介護を要する高齢者の身の回りの世話をするということを超えて、高齢者の自立を支援することを理念とする。」を基本的な考え方の1つとして2000年に施行されました。そして、2017年には「自立支援・重度化防止に向けて取り組む仕組みの制度化」により自立支援の推進に向け、大きく舵が切られています。

    この度、第44回全国デイ・ケア研究大会を奈良にて開催する運びとなりました。2022年(令和4年)7月1日(金)~2日(土)の2日間、奈良の大仏で有名な東大寺がございます、奈良公園敷地内の奈良春日野国際フォーラムを会場に開催させていただきます。

    聖徳太子「十七条憲法」は、「和を以て貴しと為す」という言葉から始まります。1300年の歴史を誇る古都・奈良平城京遷都を遡ること約100年前、飛鳥の地において制定されました。この言葉の持つ意味に習い、大会のテーマは「和を以って、デイ・ケアを為す。~自立支援のコーディネーターとして~」といたしました。

    デイ・ケアにおいて利用者の自立支援は、利用者と仲間を尊重し、考え、チームで協働して達成するものです。この「和」という言葉の一つには、協調するという意味があります。つまり、デイ・ケアにかかわる全ての職種、関連するサービス提供者と、お互いに納得いくまで議論をして、利用者さんの自立支援のためのデイ・ケアの実践に取り組もうという思いを込めました。さらには平和という意味もあり、こんな時代だからこそ「和」を大切にしたいと考えました。奈良大会が、皆様の「和」のひと時になればと願っております。

    本大会を奈良で開催する意義として古都・奈良にちなんだこの言葉をテーマとし、多職種の参加者がしっかりと議論し、新しい学びや気づきを生み出していくような大会になるよう準備を進めております。

    この大会を1つの機会として奈良にお越しいただき、1300年の歴史を誇る歴史遺産や日本の始まりとしての奈良の文化に触れていただきたいと考えております。皆様をおもてなしする企画もご用意してお待ちしております。多くの皆様のご参加をお願い申し上げます。
    令和3年10月
  • 名誉大会長 平井 基陽

    医療法人鴻池会 理事長
    超高齢化が進む一方で新型コロナ感染症に翻弄されたこの2年間でした。その中にあって生きづらさを感じた人も多かったと思います。この度、長い歴史を有する全国デイ・ケア研究大会の開催を当医療法人がお世話させていただくことになり、光栄に存じております。私たちも、住み慣れた地域で少しでも長くその人らしい生活を送ることができるような社会になるようデイ・ケアを通して貢献できることを目標にして仕事をしております。今回、奈良の地から自立支援のための情報発信ができることを期待して準備に当たっております。一人でも多くの方のご参加をお待ちしております。