当院について

院長ご挨拶

秋津鴻池病院 院長 岸本 年史

秋津鴻池病院 院長
岸本 年史

今年は早く梅雨明けして炎暑が続いています。蚊を寄せ付けないために、虫よけスプレー代わりに帽子にオニヤンマをつけている人をよく見かけます。蚊を寄せ付けない効果があるのですが、蚊が生まれながらにオニヤンマに食べられることを知っているのは、蚊のDNAにその情報が遺伝的に組み込まれているのに違いありません。われわれ生き物は、環境の情報を遺伝的に組み込み生存に生かしてきて発展してきています。

医療法人鴻池会秋津鴻池病院は、1926年の鴻池診療所に始まり、1928年に鴻池病院、1965年に秋津病院、1973年に現在地において秋津鴻池病院として地域の皆さまとともに、地域に根付いて発展してきた病院です。日本医療機能評価機構からも認知症やリハビリテーションで高い評価を得てきております。訪問看護や訪問リハビリテーションなどの地域ケアセンター、デイケア、認知症疾患医療センターなど住み慣れた地域での自立した生活を支えるようサービスを展開しています。入院施設として内科系では地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、医療療養病棟があり、精神科系では急性期治療病棟、認知症治療病棟、身体合併症病棟、精神科療養病棟があり、地域の皆さまが安心して生活できるよう切れ目のない継続的な医療ケアサービスを、患者さんや家族の皆さまの立場に立って、様々な医療機関や介護・福祉サービス事業所などと連携し提供しています。

慢性疾患急性増悪に対する治療、認知症の初期診断と周辺症状の治療、切れ目なくリハビリテーション技術を駆使して生活機能を高める回復期治療、充実した医療を推進しています。

私が院長に就任して2025年は5年目になりますが、この間に、病棟に長期入院している方の退院を促進してきました。訪問看護、訪問リハビリテーション、訪問診療の推進にも力を入れており、患者さんや家族が安心して地域で生活するという包括的な医療に取り組んでいます。また「子どもの心外来」も開設して地域のニーズに応じています。100年近くにわたる鴻池会の遺伝子に新たな遺伝子を組み込み、秋津鴻池病院は「鴻池さんに任せれば何とかしてくれる」という患者さんやご家族、地域の皆さまの声に一層こたえるよう、これまで以上に職員と一緒に努力してまいりますので、よろしくお願いします。