地域ケアセンター 活動報告

2月「認知症サポーター養成講座」~明日の私のためだから~

認知症サポーター100万人キャラバン 
「認知症サポーター養成講座」~明日の私のためだから~
 御所市で3回目となる認知症サポーター100万人キャラバン「認知症サポーター養成講座」~明日の私のためだから~を地域包括支援センター・テンダーヒル御所・国見苑・鴻池荘の4支援センター協賛で開催させていただきました。今回は、鴻池会 地域ケアセンター長の大杉氏にお話していただきました。はじめに、「認知症サポーターは何か特別なことをする人ではありません。認知症を正しく理解して、家族と本人とを温かく見守る応援者です。本人・家族を支えるのは地域の皆さんです」というお話から講義がスタートしました。
  講義では老化による物忘れと認知症による物忘れの違いや「中核症状」と「周辺症状」について分かりやすく説明して下さいました。特に、私たちの関わりによって症状を軽くすることができる「周辺症状」については、認知症を正しく理解する必要性を強く感じました。「偏見を持たずに本人・家族を地域で支える応援者となっていただきたい。今日、この講座を受講され、あたたかい気持ちに少しでもなっていただけたら、その気持ちがスタートです」と締めくくられました。最後に、テンダーヒル御所の鶴田氏からお預かりした「認知症に大切なのは人です。皆さんが認知症高齢者の支える大きな資源としてこれから活躍していただけると信じております」というメッセージを伝えさせていただきました。
  歌のコーナーでは、国見苑 在宅介護支援センターの鈴木氏が弾き語りで作詞作曲された曲を披露していただき、そして北浦のハーモニカと鈴木氏のギターの伴奏で参加者全員で「一人の手」を合唱しました。「ひとりの小さな手何も出来ないけどみんなの手と合わせれば何か出来る」と歌詞にあるように地域のみんなで力を合わせて安心して暮らせる町をつくって行きたいと思いました。
  講座が終了し、受講生の皆さんにオレンジリングが手渡されました。中には手にしたリングをすぐに腕にはめて帰られる方もおられました。また家族に認知症の方がおられる受講者の方から講師やスタッフに相談をされる姿がありました。受講者の方は、それぞれの立場や背景から講座を受講されていることを感じ、今日学び、感じたことを活かしていただければと思いました。
  今回の養成講座で48名のサポーターが誕生しました。地域で暮らす認知症本人と家族の安心につながる応援者が増え、また少し安心して暮らせる町に一歩近づいたのではないかと思います。