お知らせ

「接遇について」と、「実技(体位変換)」

今回のヘルパー研修会は「接遇について」と、「実技(体位変換)」を行いました。
これまでにも「接遇」や「実技」についての研修会は、数多く行ってきましたが、今一度ヘルパーとして、このテーマを通し、介護の専門職であるということを意識づける機会になればと思い取り上げました。
まず、一般的に接遇とは「もてなす」という意味があります。その印象は、「何でもしてくれる」という印象を持ちますが、ヘルパーとしての「接遇」は、サービス提供における「自立の支援」という意識が大切です。介護の専門職としての「もてなし」は、ご利用者の声に耳を傾け「その人」の生き方を尊重し、意欲や目標を引き出すお手伝いをさせて頂くという事です。
ご利用者の生活スタイルを尊重し、ご利用者に対する態度や言葉遣い、そして、ご利用者への気遣いが出来ているかなど、ヘルパーとしての自分の姿勢を見つめ直して頂く時間を設けました。
その中でヘルパーさん達は、自分の事として置き換え、自分がされて嫌な事は、ご利用者も嫌だという事を理解することができ、今回の研修で、ご利用者を大切に思う支援についてみんなで考えることが出来ました。
実技研修では、ご利用者の持っている能力を活かす移動方法の説明を行いました。ここでも、「自立の支援」が重要なポイントでした。
例えば、ベッド上でのご利用者の移動方法として、踏み込む力を利用して上方に上がる方法や、柵を握っていただいて引き上げる方法、この時、膝を立てお尻上げをして頂くことで、ご利用者の残っている力(残存能力)が活かせるという事も体感していただきました。
また、スライディングボードやスライディングシートの変わりに、レジャーシートや大きなゴミ袋を使う方法や介助を行う者の横への重心移動を正確に行うことにより、介護者の腰への負担など身体的なダメージを受けにくいことも伝えました。
今回の研修会はで、ヘルパーは、ご利用者の在宅生活を支えながら、利用者本位のケアを行う介護の専門職であるということを自覚する勉強会になったと感じました。