地域ケアセンター 活動報告

ネットワーク研修会を開催しました

「地域の力をつなぐ」
~今 私たちにできること~
6月の公開研修会は「地域の力を繋ぐ」~今 私たちに出来ること~というテーマでネットワーク研修会を開催しました。
まず中尾氏から、これまで開催してきた5年間のネットワーク研修会を振り返りあらためて、「つながりの大切さ」について伝えられました。
次に、御所市地域包括支援センター池田氏より、地域包括支援センターの役割や御所市独自の取り組みについて紹介され、相談・支援については、年間300件にのぼり、困難ケースや成年後見制度の相談もますます増えているとの現状を伝えていただきました。
そしてその中で、実際にネットワークが生まれた高齢者夫婦の支援事例を伝えていただきました。
事例は、重い病にかかった夫と認知症の妻の夫婦を、主治医や在宅介護支援センター、福祉課、地域の民生委員さんや区長さん、近隣の住民の協力、病院や施設相談員、社協を繋ぎ、問題を一つづつ解決してゆくものでした。池田氏は、支援を振りかえり「様々な支援の輪があったからこそできたものであり、一人では何も出来なかった。」と地域ネットワークの大切さを伝えてくださいました。
後半は、高齢者の孤独死をテーマにしたアニメが紹介され、「繋がり」の大切さを改めて感じ、その後のグループワークでは「認知症の独居高齢者」の支援について、池田氏から実際の事例をあげて頂き、「私たちは何ができるか?」について意見を交わしました。
グループ発表では、「声をかけるにも勇気がいる」「きっかけがないと声をかけるのも難しい」という素直な気持ちと、「自分だけでは解決できないので、事業所や地域の方に相談する」といった一歩を踏み出す意見も沢山あがりました。
このネットワーク研修会を通じ、ご利用者の支援には、様々な専門職や地域の人とのつながりが大切であり、その繋がり作りの役割をそれぞれが担っていることを再認識する機会にになったのではないでしょうか。
参加して頂いた、皆様へのアンケートの回答には、多くの人が「ネットワーク作りは必要」、また、「協力したい」との回答を頂きました。