地域ケアセンター 活動報告

公開研修会in万葉ホールのご報告

介護保険制度改正 研修会
地域包括ケアシステムを踏まえた老健施設の役割
~施設と住宅の連携の重要性及びリハビリテーション評価の必要性~
平成24年3月27日(火)かしはら万葉ホールに於いてサテライト蜻蛉の笠松宏記氏、植田隆敏氏を講師に開催させて頂きました。当日は病院関係、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、NPO法人、福祉用具貸与事業所等、多くの方々に参加して頂くことができました。
先ず最初に笠松氏より平成24年度医療・介護同時改定の概要やポイントについて説明がありました。今回の介護報酬改定の基本的な視点は①地域包括ケアシステムの基盤強化 ②医療と介護の役割分担・連携強化 ③認知症にふさわしいサービスの提供です。訪問系サービスや通所リハビリテーション等の各部門の見直しについても「医療と介護の連携」を重点的に説明をして頂きました。
前半終了後にはグループワークを行い、「老健の役割や老健に対するイメージや担当利用者さんや患者さんがどのような時に老健を利用するかまた老健に期待すること等について意見交換をして頂きました。その中では、在宅へ復帰の役割を担う老健も実際の現場では、在宅復帰が進まない問題点が話し合われました。
後半は植田氏から介護老人保健施設の役割とサテライト蜻蛉での取り組みについて説明されました。お話の中でご本人と家族の状況など、環境が相互に影響を受け安全に自宅で生活できる域値を指す「在宅限界」と考え、それはその時々で変化することが伝えられました。
グループワークで話し合われた在宅復帰が難しい現状が、この「在宅限界」を多くの家族が超えているのだと改めて感じました。
ケアマネジャーは、老健施設の役割を理解し、一日でも安全に長く住み慣れた地域で暮らし続けるように「在宅限界」を見極められるよう、ご利用者の課題を、一日、一週間、一ヶ月等の評価を行い、アセスメントの重要性を再確認することができた研修会でした。