地域ケアセンター 活動報告

12月 公開研修会ご報告

~明日から使える薬の豆知識~
 今回は、薬剤師から新しい認知症薬役やジェネリック薬について、秋津鴻池病院 中村恵暢氏を講師に迎え公開研修会を開催しました。
 はじめに、平成23年3月の東北大震災、和歌山・奈良の台風による水害被害のお話から、災害時の対応についての説明がありました。
 次に、アルツハイマー型認知症治療薬として新たに承認された「レミニール」「イクセロパッチ」「メマリー」の詳しい説明がありました。
「レミニール」は、アリセプトの作用機序に+αの作用があり、「イクセロンパッチ」はパッチ剤として承認され、特徴として、目で見て確認ができるので継続した服薬管理にも繋がるという説明がありました。そして、もうひとつの治療薬として「メマリー」があり、これは、中等度から高度の方に効果があり、特徴として他の3剤と作用が異なるために併用が可能だそうです。
 今回アリセプト以外の新薬が増え、医師や本人・ご家族にとっても選択肢が増えたことで、認知症の進行が抑制され、介護負担の軽減に繋がる。またアリセプトのジェネリック薬が発売され、各会社がアリセプトの特徴である苦味を抑える試みがなされているという説明を聞かせて頂き、今後、私たちケアマネジャーは、認知症の方の的確な支援をしていくために、ご利用者生活全般の状態を把握し、早期に医師に相談し、受診に繋げることが重要な役割であるということを再確認しました。
 最後に、薬の豆知識として、昔から言われているCa拮抗薬(降圧剤)を服用している場合、グレープフルーツの飲み合わせが良くないのはなぜか?薬で尿や便の色が変わることがあるが、ご利用者がどのような薬を服用した場合にどのような作用があるのか?というお話しを聞かせて頂き、また、質疑応答では、「以前から疑問に思っていたことが聞けてよかった」「今後適切な支援に役立てることができる」など多くの意見や感想が聞かれました。
 今回は認知症の新しい治療薬について紹介していただき、さらに沢山の薬の豆知識を学ぶことができ明日からすぐに現場で活かせる研修会でした。