地域ケアセンター 活動報告

3月 健康教室ご報告

3月の健康教室は、「手打ちうどん」に挑戦しました。 小雨の中、会場にはご夫婦で参加して下さる方、霜月祭で蕎麦打ちを行っておられる麺作りの経験者の方、広報を見て参加される方など男性の方もたくさん参加して下さいました。
 はじめに、料理は順序立てて行うため、注意力と計画力が鍛えられ、認知症予防に効果的であることを伝えました。そして、この日のためにスタッフがうどん屋さんに取材に行き、作成した行程表を基に早速、参加者全員でうどん作りがスタートしました。
 塩水を用意し、粉と合わせ、塊を作り、少し時間を置いた後、足で踏みます。「踵を使ったら踏みやすいで~」などと言いながら参加者の皆さんは入れ替わり立ち替わり、うどん生地の上でリズムよく踏んでおられました。
 その後、麺棒で薄く四角く伸ばす工程では、男性も積極的に麺棒を持ち、エプロンを真っ白にしながら、弾力のある生地を力強く伸ばしておられました。四角く伸ばすはずが、出来上ってみると、いびつな形に完成し、「あらぁ~世界地図みたいになってきたで」と笑い声が調理室に響きました。みなさん相談したり、「上手い上手い」と励ましながら夢中で作業されておられました。
 揃うように切ります。割りばしを当てたり、包丁の持ち方を変えてみたりと、工夫しながら同じ太さになるように丁寧に切った後、大きな鍋で茹で上げました。鍋の中で踊る打ちたてのうどんを見て、「うどんらしくなってきたぁ」と完成に近づく喜びを感じておられる様子でした。
 出来あがったうどんは大きな鍋のままテーブルへ運び、釜揚げうどんで頂きました「おいしいなぁ」「伸ばしにくかった生地の方がコシが強いな」と、味を比べながら食べておられ、あっという間に鍋が空っぽになりました。「楽しかったわ。今晩にでも早速作ってみようかな」と、お話してくださました。
 「初めての事にチャレンジする」「計画立てる」「工夫する」、認知症予防に効果的な事を美味しく・楽しく実践できた健康教室でした。