地域ケアセンター 活動報告

9月公開研修会ご報告

知っておきたい感染症 パート3
~感染症を蔓延させないために~
平成24年9月21日(金)御所訪問看護ステーション・看護師 辺志切麻美氏より「知っておきたい感染症パート3~感染を蔓延させないために~」と題して公開研修会がおこなわれました。
 最初に辺志切氏より、インフルエンザ・ノロウイルス・疥癬についての症状や治療方法、注意する点について説明がありました。まず、感染の発生には①感染源②感染性宿主③感染経路の3つの要素があり、この3つが揃った時に感染が成立するとのことでした。その上で感染対策としては、それらの要素を断ち切る「感染経路の遮断が一番重要」だそうです。そのための、手洗い、うがい、マスクや手袋の使用、消毒が大切になると説明がありました。
まず感染が疑われたら①いつから症状がでてきたのか?②最初にでてきた症状はどんなものか?③症状が時間とともに変化してきているのか?④家族に同じような症状がでているか?などの情報を集め、そして感染症拡大防止のために家族の協力が必要であることを理解してもらう大切さが説明されました。
 通所サービスを利用されている利用者が感染症の疑いがある場合は、まずケアマネジャーは通所サービスの利用を中止し医療職(医師・看護師)に繋げることが大切で、サービスが利用できずに入浴などが行なえない場合は、訪問系のサービス(訪問看護・訪問介護)を利用して、外部へ感染を拡大させないためのマネジメントが大切であると3つのケースを通して説明がありました。
 今回は感染症を蔓延させないための医療的な知識と、そのために在宅サービスに関わるスタッフが留意しなければならないことについて学びました。これからインフルエンザやノロウイルスの発症しやすい時期になります。利用者の健康を守るためにも、ケアに関わる私たちは感染症に対する知識を深め、ちょっとした体調の変化に気づき、家族を含め情報を共有して早期に対処すること、自分自身の健康管理を行い感染を媒介しないよう注意しなければならないことを再認識することができた研修会でした。