地域ケアセンター 活動報告

1月 自宅でできる簡単リハビリ~骨粗鬆症・膝痛の予防は毎日少しの運動から~

テーマ:「自宅でできる簡単リハビリ」
~骨粗鬆症・膝痛の予防は毎日少しの運動から~
平成20年最初の健康教室は「自宅でできる簡単リハビリ」~骨粗鬆症・膝痛の予防は毎日少しの運動から~のテーマで秋津鴻池病院リハビリテーション部 藤本健太郎理学療法士にお話をしていただきました。
 骨粗鬆症の原因は①加齢、②偏食、③閉経、④運動不足、⑤日光不足、⑥喫煙⑦嗜好品、⑧ダイエット・・・心あたりはありませんか?カルシウムをしっかり摂ってもスナック菓子や炭酸飲料、インスタント食品をたくさん食べると食品に含まれているリンによりカルシウムが吸収されにくく、排泄されてしまうそうです。また、骨は適当な力(体重)をかけることで、強くなるそうです。普段の生活で体を動かすことが大切です。
 次に膝痛について、膝痛で困っている人がたくさんいます。60歳以上の女性で約40パーセント、男性の約20パーセントが変形性膝関節症と診断され、80歳以上では女性で約60パーセント以上男性でも50パーセント近くが変形性膝関節症と診断されているそうです。
女性の割合が男性に比べ1.5から2倍多いそうです。起きたときや動き始めの痛み、膝の曲げ伸ばしがつらい、膝に水がたまるなどの症状が見られ、加齢、女性、筋肉の衰え、肥満、膝への負担の大きい運動習慣、O脚や偏平足など足部の変形、足に合わない靴・ハイヒール。膝関節のねんざ、慢性関節リウマチ、靭帯損傷など怪我や病気が原因でも起こるそうです。軟骨が磨耗し、骨と骨の間が狭くなったことに加え、もとの骨にとんがった余計な骨がくっつきこすれ、いやな音や痛みが生じるのだそうです。「痛くて歩けない」「変な音がする」のはこのためです。
 さて、だからといってじっとしていると足の力は衰えます。改善策は膝周りの柔軟体操や筋力訓練を専門家に相談をしながら行う運動療法。サポーターや足底板や杖などで関節にかかる負担を軽くし関節を安定化させる働きがある装具療法。薬物療法は医者の指示のもと注射や内服薬、外用薬、座薬などを利用し、炎症・痛みなどを軽くして、回復を助ける療法とのことです。お話の後、お尻上げ、足上げ、膝伸ばしやボールを使った運動、お尻歩き、枕つぶしなど身近なものを利用してできる運動の説明を聞きながら実際に体を動かしました。
 毎日少しの運動を続けることが骨粗鬆症や膝痛の悪化予防になります。今回のお話や運動を是非普段の生活に活かし、しっかり体を動かしましょう。
さて、2月の健康教室は
2月26日(火) 10:00~12:00
いきいきライフセンター多目的ホール
「地域における認知症高齢者の見守りを支援するために」医療法人鴻池会理事長 平井先生
「元気に長生き、転倒予防の体づくり」理学療法士 新名 久枝氏  
にお話を伺います。
御所市地域包括支援センター、国見苑・テンダーヒル御所、鴻池荘在宅介護支援センターの共催で行います。是非ご参加ください。