地域ケアセンター 活動報告

1月健康教室のご報告

1月の健康教室は、昨年にオープンした御所市防災センターで、御所市役所 生活安全課の井上係長を講師に開催しました。参加者は、御所市内の地域からお越しくださり、防災への関心の高さが伺えました。
 まず、防災センターで展示されている食量や水などの非常食、毛布などの非常用備品が紹介されました。
 非常食には、水を入れるだけで食べられるご飯やビスケット、二十年保存可能な缶詰など、沢山の種類があり、その中で、参加者の皆さんが注目したのは「ハイゼックス包装食袋」という炊飯袋でした。米と少量の水だけで温かいご飯が食べられる便利で低コストな炊き出しグッズで、中には、既に「防災訓練で作って食べたけど美味しかったで。」という声も聞かれました。
 次に、防災センターには、消火訓練や煙中訓練が出来る設備が整っており、それぞれの体験をさせて頂きました。消火訓練では、消火器の使用方法や消火のポイントを学び、煙中訓練では、煙が立ちこめて周囲が見えなくなる状況で安全に避難する方法とポイントを体験しながら学びました。参加者の皆さんからは、沢山の質問も挙げられていました。
 疑似体験後は、日頃の備えで被害を減らせるように過去の災害から今、学ぶべき防災の知識が伝えられました。過去の災害では、身近な人同士の助け合いで救助されることが、九八%だったことから自主防災組織の大切さについてお話があり、御所市の自主防災組織率は六九・五%との報告がありました。
 また、各地で救命講習や炊き出し訓練、集団避難訓練が行われていることや、防災センターの建っている地域では、土に埋まっている丸太を人に見立てて行う救助訓練なども積極的に開催されている事が紹介されました。この日は、阪神淡路大震災から二十年という日でもあり防災について学ぶために多くの方にご参加頂きました。同じ過ちや失敗を繰り返さないように講師の井上係長から改めて防災について学び、今出来る事をしっかりと行うことの大切さについて伝えられた健康教室でした。