地域ケアセンター 活動報告

1月健康教室報告

「防災について」
東日本大震災や台風12号の被害から「防災」の意識が高まっています。
今回は、地域で積極的に防災に取り組んでおられる中谷さんから活動についてお話を聞かせて頂きました。
中谷さんは、災害時、「自分たちの事は、自分たちでどうにかしよう」と「自主防災会」を組織し、
そこでは、各地区の代表が日頃から業務用のトランシーバーを持ち、非常時に市役所との連絡が取れるような体制作りや、
救出班・救護班・消火班・誘導班・炊き出し班と5つの班から成る組織作りを行い活動されているそうです。特徴的な活動として、
災害時に利用できそうなジャッキやロープなどを持っている家庭の調査や70歳以上の高齢者がいる世帯や独居高齢者なども把握し、
「防災会情報マップ」を作成されています。
 「個人情報保護など、難しい世の中だが、災害については、そのようなことは言ってられない」と、住民全員が情報を提供し、
協力しながら活動されているそうです。
 中谷さんは、「日頃から危機感を持って、災害に備えた準備を行うことはもちろん、日頃の住民同士の繋がりと、
一人ひとりの心の持ち方が“防災”につながる」と力強くお話して下さいました。これから、中谷さんの地域の様に、
地域住民全員が思いを一つに、必要な情報の収集や、防災訓練や研修を積極的に行う地域が増えて欲しいと感じました。
 後半は、御所市 防災安全係の竹内さんから東日本大震災後の宮城県高城市と、台風12号で大きな被害を受けた野迫川村北俣地区へ住宅被害調査のために向い、そこで竹
内さんが見た被災地の現状をお話して下さいました。避難しておられた方が自宅に戻ると、アルバムなど「思い出」を真っ先に探されていたそうです。
 また、御所市民の方から、たくさんの義援金や支援物資が集まり、助け合いの心を感じ
たとお話されました。
この「お互い様」から始まる地域の「深い絆」を日ごろから作っておく必要があると伝えられました。
 竹内さんの力のこもった語り口調から、「自分が今出来ることから始めよう」と感じました。